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弥助問題

緊急割り込みエピソード。

アサシン クリード シャドウズで問題になっている弥助ですが、世間で色々言われているので、私からはどうこうは言いません。

ただ、一点、翻訳についてだけは書かせて下さい。


明智光秀が本能寺で弥助を捕らえてイエスズ会教会に送った状況が以下資料に記載されています。

「耶蘇会の日本年報 第1輯」村上直次郎著 1582年11月5日(天正十年十月二十日) 附、口ノ津發、パードレ・ルイス・フロイスが信長の死に付、耶蘇會總長に送りるもの


その中の一文にその状況があります。

「家臣は此黒奴を如何に處分すべきか明智に尋ねた處、黒奴は動物で何も知らず、又日本人でない故之を殺さず、印度のパードレの聖堂に置けと言つた。」


ちなみに、ポルトガル語原文は以下にあります。

Carta do padre Luis Froes sobre a morte de Nobunànga, pera o muito Reuerendo, padre Geral da Cõpanhia de IESUS, de Cochinoçú, aos cinco de Noue[m]bro de 1582. > 65v-66

https://digitalis-dsp.uc.pt/bg5/UCBG-VT-18-9-17_18/UCBG-VT-18-9-17_18_item1/P744.html


私はポルトガル語がまったく出来ないのでGoogle翻訳を駆使して原文を確認したのですが、訳が違っているっぽいと思うのです。

「esse cafre he bestial, que não sabe nada,=この黒奴は動物で何も知らず、」とありますが、「bestial=動物」ではなく「beftial=慈悲深い」ではないかと。


sとfは全然違うじゃないかと突っ込みが入りそうですが、調べるとsをfっぽく書く(横棒が無い)のがこの原文の特徴らしいです。

原文を見ると、文字が滲んでいるのかsとfの見分けが本当にし辛いので、訳者は間違えたのではないでしょうか?


また、翻訳機によっても意味が微妙に違ってきます。

①Google 検索で翻訳「bestial=獣的な」「beftial=慈悲深い」

②Google 翻訳「bestial=獣的な」「beftial=有益な」


なのでsをfにすると村上直次郎翻訳と全然違う文章になります。

①「esse cafre he beftial, que não sabe nada,=この黒奴は何も知らない慈悲深い者だ、」

②「esse cafre he beftial, que não sabe nada,=この黒奴は何も知らない善人だ、」


①とすると、織田家中での弥助の扱いが180度違ってきます。

「bestial=動物」なら人間扱いせず動物(ペット感覚?)扱いしていた

「beftial=慈悲深い」なら慈しみ愛されていた


②とすると、明智光秀は、弥助がよく判らないまま戦っていた一般人と判断して無罪放免した事になります。


あなたはどれだと思いますか?

私は①「beftial=慈悲深い」だと思います。



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