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旅18

「おお、無事でしたか勇者様!」

 うんまあそうなるよね

 取りあえず街の警備兵さんにマーセルを引き渡す

 すでに目覚めて私を見てはヒッと声をあげてる

 うんうん、うまくトラウマを植え付けれたみたいだね

「こいつが下手人だなぁ。まったくふてぇ野郎だ」

 そこに高らかに、可愛らしい声が響く

「その声は、ユニ様!」

 街の人々の歓声が轟く

「とぉおおおお!! シュタッ! あいた!」

 どこからかジャンプして私達の前に着地したけど、足をぐねって地面に突っ伏してしまう少女

 彼女がユニ・ヤマモト・・・

 ちっさぁ、可愛い

 背は130センチくらいで、見た目はどう見ても小学生くらい

 髪の色は真っ黒で明らかに日本人っぽい印象

 その髪をツインテールにしてて、黄色いツナギを着てる

 ツナギはところどころ油の汚れが目立ってることから、明らかに機械いじりが得意な感じ

「いててて、あ、ごめんごめん。わたち、私はユウリ・ヤマモト! あ、ユニって呼ばれたのは最初に自己紹介したときに、噛んでユニって言っちゃったから、まああだ名みたいなものってことで君たちもユニって気軽に呼んで!」

 元気だ。元気でドジっ子だ

「それで、その下手人が魔王に関する情報知ってるってわけだね?」

「え、なんでもう知ってるの?」

「そりゃそうさよ。私この国の情報なら網羅してるもん。どんな情報でもこの可愛いお耳に入ってくるってわけ」

「そうなんですね。それでユニさんは魔王についての情報って何か知ってますか?」

「うーん残念だけど、こいつが貿易都市で言ってたことで初めて聞いたのよね。つまり何も知らない!」

 ビシィとポーズをとるユニさん

「う、うんまあ情報はこいつから聞けばいいってこと。私に任せて。一日あれば全部聞き出せるから」

 そう言うとユニさんは背中に背負った箱からアームを出して、まるで蜘蛛のようにシャカシャカとアームを動かしながら、マーセルを連れ去って行った

「ささ、勇者様達はこちらへ」

 街の管理者でもあるおじさん、ベックさんは私達をなんと高級ホテルに招待してくれた

 しかも何でも食べ放題飲み放題、施設使いたい放題ですって

「街を救ってくれたのです。これぐらいは当然ですよ」

 私達は好意に甘えて、好きなものを食べ、好きなことをしてその日一日を過ごした

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