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異世界人2

「もどった」

「あ、どうだった?」

「うん、すごくいい子。いい子を煮詰めて固めてさらに集めてまとめた感じ」

「よくわかんないけど気に入ったってことだね。協力はできそうでよかったよ。僕らもできうる限り彼女に強力しよう」

「うんうん、ところでシエはどこに行ったの? ここのところ見てないけど」

「マルカ共和国でデビルワーム討伐中。なんでも竜に進化しそうなほど大きくなってるらしいからそれでね」

「あの子なら問題ないか」

 異世界人同盟リーダーのケイジ・タケモトとアンジュ・ベリーナは語り合う

 ここでは定期的に異世界人たちが交流をするため、多くの異世界人が滞在している

 中にはここを住処としている者もいるほどだ

 彼らは自分達が得た報酬をこの教会に一部寄付している

 そのためこの教会はかなり設備が充実しており、ごくまれに人間に化けた女神もお忍びで利用しているほどだ

 まあお忍びで来ても行動が猫っぽいのですぐばれてはいるが

「あ、言ってたらシエが戻って来たよ」

 シエ・リユン

 地球とは別の異世界からやって来た少女で、その実力は異世界人の中でも指折り

 冒険者としてのランクは間もなくSランクになると言われている

「どうだったシエ」

「どうもこもないヨ。ただでかいだけのワームネ、敵じゃないヨ」

「ハハ、だろうね」

 デビルワームはこの世界ではC~Bランクでそれなりに強い

 特に竜に進化しそうな個体は進化したとたんにAランクになる

 その前に叩くのだが、体組織が固くなり、下手な武器では一切攻撃が通らない

 それをこの少女は、たったの一撃で屠って見せた

 拳で殴ったのだ

「シエはゴリラだからね」

「アンジュ、殴られたいノカ?」

「ごめんなさい」

 この二人のいつものやり取りだが、中が悪いわけではなく、仲がいいからこそのやり取りだ

「シエ、お疲れ様のケーキ食べに行こうよ」

「お、いいネ。ワタシレディアントの新作ケーキ食べたかたヨ」

「よしじゃあ行こう。ケイジのおごりで」

「げっ、なんで僕なんだよ」

「いいじゃんリーダーなんだし」

「そうネ。リーダーの義務ネ」

 二人に言われケイジはハァとため息をついて、着いて来るようにと二人に促してから教会を出た

 二人はニコリと微笑んでその後について行く

「痛い出費だよ。シエは滅茶苦茶に食べないでよ?」

「お腹へたから無理ネ。たくさん食べるヨ」

「はぁ、まあいいや、今日は勇者とも協力関係を結べたし、全部おごるよ」

 二人はヤターと万歳し、三人で近くにあるレディアントというケーキ屋へと向かうのだった


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