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猫の力53

 さぁいざ出発と旅立とうとした瞬間、空から何かが降ってきて、私の胸を揉みしだいた

 猫だからポヨンとしたものがあるわけじゃないけど、それでもこれだけフニフニと触られると嫌悪感がすごかった

 だから私は手加減なしに、Dランクのまものでも吹き飛ぶくらいの強さで、思いっきりそれを殴った

 これが猫パンチではなく、そのさらに上、猫殴りが生まれた瞬間です

「なに、なんなの今の!!」

 私は恐る恐る吹っ飛んでいった黒い塊を見に行った

 そして鑑定で調べようと能力を発動した瞬間その塊は起きあがって私にまくしたてるように言った

「ほれたっす!!」

 それは黒猫だった

 つややかで美しい毛並みの雌黒猫

 なんてきれいで可愛らしいんだろう

 そう思って少し思考が停止していたけど、ハッと我に返る

「ご、ごめんね! 変態だと思ったからつい。今のは猫ならやる行動だもんね」

 猫踏み踏みはよくある猫行動で、親に甘える行動が出てるって言われてる

 もしかしたら私に母親を感じたかもしれない

「いえ、今のは完全にうちの性的衝動っす!ごめんなさいっす! お尻嗅がせてくださいっす」

 な、なんて素直で欲望に忠実なんだろう・・・

 すがすがしいほど

「ノー!」

 でもはっきりとノーと言いました。変態ですこの雌猫

 お尻を嗅ぐのは挨拶だけど、この子完全に別の意味で嗅ごうとしてるんだもん

「残念っす! もっと信頼関係を築いてからっすね! じゃあこっちの要件を言うっす! あなたは救世猫っす! 一度うちら猫猫世界会議に来て欲しいんす! 場所はここから二万キロ離れたアルドナ猫王国っす! 行くっすよねもちろん! じゃあ行くっす!」

 黒猫ちゃんは私の返事も聞かずに無理矢理連れて行こうとしたため、もう一度猫殴りをお見舞いして吹っ飛ばしてやった

 でもすぐ立ち上がってこっちに向かってくる

 本気で殴ってるのに全然ダメージ受けてないのが怖い

「ごめんなさいっす! うち結構早とちりしがちで、よくじっちゃにも怒られるっす。ほんとごめんなさいっす」

 悪い子じゃないみたい。変態だけど

 取りあえず私達は黒猫ちゃんの話を聞くことにした


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