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猫の力46

 真っ白な体毛に五メートルはあろうかという巨躯

 鑑定で見てみると、プラチナウルフという名前だった

 ブラックウルフの突然変異種で、統率はブラックウルフリーダーの比じゃないほどに取れている

 そんなプラチナウルフが前線に出る時は、本気を出して相手を殺しにかかる時

「これはまずいな・・・。ランク的にはBランクかな? 僕らならなんとか勝てそうだけど・・・」

 そう、パパポモさんの言う通り、彼女達の後ろには生徒たちが控えている

 あの狼の速さはパパポモさんたちよりも速い

 戦いが始まれば、弱い生徒から被害を受ける

 それなら

「んにゃあああ!!」

 私は生徒たちとパパポモさんたちとの間に大きな結界を張った

「これは、猫ちゃんの力?」

「んなん!」

「ありがとう、頼もしいよ。これなら戦える!」

 狼は結界を張った私を苦々しげに見ている

 この結界をまずどうにかしようと私に狙いを定めた

 ふふん、狙い通り!

 私に牙を向けて噛みつこうとした瞬間そこにニャンフレアをぶち込んでやった

「ぐるるるらああ!!」

 げ、口の中なのにあんまりダメージがない!?

 私を警戒したのか飛びのいてこちらの様子を観察してる

 この狼、かなりできる

「猫ちゃん、あなたは下がって結界を維持してて!」

「んなお!」

 了解しましたと鳴いてから私は結界の内側へ下がった

 そしてフィオナちゃんに抱き上げられる

「ありがとうミア」

 狼の方を見ると、すでにパパポモさんが放った矢が狼に向かって飛んで行っていた

 さすがわ鷹の目、狙いが正確

「ホークシュート!」

 一撃目が裂けられたため着地寸前に放たれた二撃目

 それは狼の前足の付け根当たりに命中した

「グルウ」

 弓を加え抜く狼

「なっ!? 猛毒の矢なのに!」

 どうやら矢には毒を仕込んでたみたい

 すぐに効果が現れるはずだったけど、相手の毒耐性は予想以上に強かった

「グォオオオオオオオン!!」

 狼が遠吠えをすると、身体能力が大幅に上昇したのが分かった

 そして急に視界から消えると、私の真横に現れていた

「え?」

 思わず人間の言葉で驚いてしまう

 何のモーションもなく、私の真横に現れて、私の腹部を噛み千切った

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