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猫の力32

 翌日

 昨日は挨拶だけだったけど、今日からいきなり実践

 本来は入学時期は数ヵ月前で、そこから色々と学んでからの実戦だけど、この時期に入ったのと、フィオナちゃんたちは既に基礎だけはできてるからってことでいきなりなんだ

 そして戦闘用衣装に身を包む生徒たち

 まあ普段着だと動きにくかったり防御に難点があるからね

 学校から貸し出される防具はちょっとやそっとじゃダメージを受けないよう魔法が付与されてるみたい

 で、一般的な皮防具のような姿だけど、フィオナちゃん一応王族の血筋だから気品がある

 そして私にもなんと防具が用意されていた

 どうやらテイマーという職があるみたいで、テイムされた魔物用防具を私用に仕立て直してくれたってわけ

 ふふん、我ながら可愛い

「では皆さん、行きましょうか」

 一緒に行く先生は元冒険者の人間族の女性先生で、名前はパルシアさん

 元々はBランクと高ランク冒険者だったけど、結婚して子供ができたから引退

 その後はこうやって先生として働いてるみたい

 弓術の達人で、ナイフ術もそれなり

 それとマドルットさんという人間族の男性先生

 彼も元々Bランクの冒険者で、剣術の達人みたい

 本当ならAランクでもおかしくない実力だったけど、奥さんの、そう、奥さんのパルシアさんと子育てのために引退

 つまり夫婦で先生をやってる

 二人共子供好きみたいだから天職ですねぇ

 ちなみに生徒たちの年齢は皆まだ十歳で子供だけど、戦闘経験はもうそれなりに積んでる

 弱い魔物なら倒せるくらいにね

 そして今回倒す魔物は、人型魔物の代名詞ともいえるゴブリンです

 彼らは元々妖精の属するものだったけど、闇に飲まれて魔物になったんだとか

 ちなみに妖精族は亜人種に属してて、人間族とも親交があるみたいだからいつか会ってみたいね

「はいはいはぐれないようちゃんとついてきて」

 そう言えばこの夫婦の子供も同じくらいの歳らしいんだけど、もしかしてこのクラスにいたりするのかな?

 まあそれは置いておいて、もうすぐ目的地の洞窟に着くみたい

 そこに住むゴブリンは最近住み着いてみたいで、周辺の村の畑を荒らしたり、人間を襲う事態も出てるみたいだから、冒険者組み合いというところに討伐依頼が出てたみたい

 ゴブリンは繁殖率が高くて、少し放っておくと直ぐ増えちゃうから、定期的に討伐依頼が来るんだとか

 一般人でも倒せるくらいには弱いんだけど、中には進化してホブゴブリンとかいう上位種になってる個体もいる

 この辺は本の知識で色々仕入れてるんだよね


 王都を発ってから二時間ほど

 ゴブリンの住む洞窟が見えてきた

 おもってたよりも入り口が広くて、中はそこまで奥まってない

 ゴブリンたちも入り口付近で固まって生活してるのが、私の鑑定結果で視えてる

 この能力便利だねぇ

「皆さん、息を殺して気配を絶ってください」

 お、すごい、皆よく練習してるのか、一気にシーンと静まって、気配が希薄になった

 もちろん基礎を習ってるフィオナちゃんも出来てた

 家族だから高評価ってわけじゃなくて、フィオナちゃんが一番うまい!

 ちなみに私もばっちりできてるよ

 まあ抜き足って能力のおかげだけどね

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