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妖精の国12

 幸いにも悪魔化した彼らに荒らされた土地は女王によってすぐ修正された

 そこまでの荒れじゃなかったからか、女王も簡単に治してた

「本当にありがとうございました精霊様。もしよろしければ、まだご案内していない名所もございます。娘に案内させたいのですが、いかがでしょう?」

「私もご案内したいです!」

 目をキラキラとさせ、ララフェルもそう言ってくれる

「じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」

 引き続き妖精の国を見て回ることになった

「もう大丈夫ララフェル?」

「はい、怖かったですけど、彼らもまた被害者なのですね。私は彼らの慰霊碑を立てて供養しようと思っています」

「それはいいね。お花にあふれるこの場所なら、本来の彼らなら、喜んでくれると思うよ」

 正常な人間を心まで蝕む悪意

 これが誰の仕業なのかは分からないけど、許しておけない

 必ず尻尾を掴まないと

「ではこちらへ。少し歩きますが、今度は私達が独自に開発している果物、エリシアという果実の果樹園をご案内します」

「果樹園! 果物! 食べれるの!?」

「ええ、存分に食べてください」

 私ミア、果物が大好物なの

 一番好きなものはリンゴ!

 そうかそうか果樹園があるのね。楽しみすぎますって

 ララフェルさんについて歩いて一キロくらい歩くと、果樹園が見えて来た

 数十メートル離れているのに香ってくる甘い甘い香り

 オレンジのような柑橘系なのか、ブドウのような芳醇な香りなのか

 ともかく果物特有の甘酸っぱいいい香り

「あだめよだれが」

「ミア汚い」

「ごめん」

 果樹園の木になっているのは真っ赤で丸いリンゴのような実

 うっすらと光ってて、香りはオレンジとブドウが合わさったような感じ

「どうぞ」

 ララフェルが一つ剥いてくれた

 剥き方はミカンを剝くようで、中身もミカンのよう

 一房千切って食べると、じわっと果汁が溢れてきて、甘酸っぱい味が口の中に広がった

 オレンジのような香りなのに味はモモみたい

 とにかく果汁の量がすごい

 少し冷やして食べるともっとおいしいかも

「最高だよララフェル! 今まで食べて来た中で一番かも!」

「フフ、苦労して作った甲斐がありました!」

 お土産に数百個もらって

 もらいすぎ?

 それがこの果樹園、とんでもない広さがあるのよ

 数百個単位じゃ取り切れないくらい

 ともかく多い

 売ってるわけじゃないからここ以外で手に入らないし、またほしくなったらいつでも来て食べていいって言ってくれた

 うう、こんなの鬼リピしちゃうじゃないさ

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