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妖精の国2

 キラキラと、まるで星空のように輝く花々

 妖精たちは花が好き

 花の蜜を吸い、花から生まれる。と言われてるけど、実際どうなのかは分かってないみたい

 そもそも交流が精霊や一部の人達だけで、その生態はあまり分かってない

 ちなみにアンデッドに嫌悪感を示すため、ここの情報はトガツメヒメさんの日誌には、ただ一言、すごく嫌な奴ら、と書かれていた

 当然国に入れていないため、情報がまったくない

 私は精霊だけど、どうなのかな?

 恐る恐る入り口付近にいた妖精に話しかけてみる

「あの」

「わああああ!! 精霊さんだ! 皆! 精霊さんが来たよ!」

 うわ、あっという間に囲まれた

「こっちは勇者だよ!」

 二人共大歓迎されてしまった

 ていうか妖精たち可愛すぎるんだけど!

 ちっちゃくて無邪気!

「君たちはなんて妖精なの?」

「私達はピクシーだよ! こっちの子たちはドクシー!」

「なるほど、ピクシーにドクシーね。可愛いね」

 思わず顔がほころんでしまう

 フィオナちゃんもデレデレしてるわ

「こっちこっち! こっちきて!」

 妖精たちに案内されて花畑のさらに奥へ

 まさに天国のような景色に見入りつつ、ひときわ輝く場所へ

 そこの中心に、驚くほどきれいな妖精の女性がいた

 大きさは人間形態の私より少し背が高いくらいで、蝶のような羽がキラキラと輝いている

「ようこそおいでくださいました精霊様。あなたは、猫精霊ですね? わたくしはこの国の女王、ティタニアです」

「ティターニア? 妖精女王の!?」

「はい、その呼び方でも間違っておりません。妖精の女王は代々この名前を継いでいっているので、歴代はみな同じ名前なのです」

 叙事詩にも語られる妖精女王ティターニア、妖精王オベロンの妻

 物語にしか出てこないけど、名前は驚くほど有名

「是非ともわが国でごゆっくりしていってください」

「ずっといてもいいよ! ここに住んでぇ!」

 妖精たち、ずいぶんと懐いてくれてる

 可愛いなぁもう

「私ここに住む」

 フィオナちゃんもメロメロになって変なこと言ってるし

「住みはしないけど、観光させてもらってもいいですか?」

「もちろんです! では案内の者を付けますね。ララフェル、こちらへ」

 ララフェルと呼ばれた少女

 羽がオーロラのように光ってて綺麗

「はいお母様」

「この子はエインセルのララフェル。時期女王なのです。可愛いでしょう?」

「お、お母様、やめてください精霊様の前で」

 親ばかだとは思うけど、確かにすごく可愛い

 ぱっちりとした目にオーロラ色の長い髪、背はまだ低くて見た目は十五歳くらいかな?

 絶世の美少女と言ってもいい

 お母さんのティターニアさんにもよく似てる

 彼女の案内で国を見て回ることになった

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