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火人の国9

 レーさん、なんかどんどん体の火の勢いが増してる気がする

 おかしいなぁ、ここ火人が苦手な寒い場所のはずなのに

 まあ元気ならいいや

 第二階層はレッサーフェンリルしか出てこない

 だいたいは一匹狼な彼らだけど、たまに連携を取ってくる個体がいる以外は特に変なところはない

 順調すぎるほど順調にどんどん先に進んで、第三階層への階段まで来た

「ここまで変なところはなかったね。ミア、先に進んでも大丈夫そう?」

「うん、下からは変な気配はないかな」

「では参りましょう!」

 

 第三階層に来ると増々寒さが増してきた

 吹雪も吹き始めてる

 雪が地面に積もってて、浮いてなかったらかなり歩きにくそう

「ミア」

「うん、来てるね」

 かなりの数の魔物だ探知に引っかかってる

 しかもすごい速さで向かってきてるんだよね

「迎え撃つよ!」

「迎撃します!」

 実はフィオナちゃんは炎系の魔法があまり得意じゃない

 一番得意なのは光系の魔法だけど、ここの魔物にはあまり効果はないみたい

 フィオナちゃんには愛の力を使ってラヴビームでちょこちょこ攻撃してもらうことにした

「見えた! あれは、カムロセツラ? 知らない魔物だ」

 鑑定してみたけど、名前しかわからない

 この世界の既存の魔物なら網羅してるはずだから、この世界の魔物じゃない!?

「あれは多分別世界の魔物だよ! 何をしてくるかわからないから気を付けて!」

 カムロセツラの姿は雪の妖精のようで、氷の結晶のような翼を持った少女の姿をしている

 その目は残虐な悪意に満ちていて、怪しく光っていた

 彼女たちは口から吹雪を吐き出しこちらを攻撃してきた

「冷た! 絶対零度!? こっちの耐性を突き抜けて来てる」

「ならこちらも圧倒的な熱で対抗するのみです!」

 レーさんお炎が勢いを増した

「アースボルケーノ!」

 なんとマグマを召喚してカムロセツラの群れにぶつけた

 水蒸気が上がり、溶けて行くカムロセツラたち

 でも数が多いからか、マグマを凍らされていった

「まだまだ! レッドインパクト!」

 炎の塊が群れに直撃し、衝撃波がカムロセツラを飲み込んで砕く

「ひぃ、えげつない」

「レッドインパクト! レッドインパクト! レッドインパクト!」

「待って待って待ってレーさん、もういない、もう全滅してるから!」

 幸い洞窟に被害はなかったけど、とんでもない攻撃で洞窟がぐらぐら揺れてる

 なんとか収めたけど、レーさん興奮しすぎ

「レーさん、少し自重してください。魔力返してもらいますよ」

「も、申し訳ありませんミア様。自重します」

 シュンとしちゃった

 まあ分かってくれたならよし

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