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火人の国7

 レーさんと一緒に迷宮の扉を開いて中に入る

 ここは外と違ってそんなに熱くない

 むしろ涼しいくらい

「ここはかなり強力な魔物が出ますので、私が先頭を歩きますね」

 強いレーさんがかなり強いって言うってことは、私達もそれなりに心してかからないとね

 少し歩くとすぐに魔物が飛び出した

 あれ? 火山のダンジョンに氷雪系の魔物!?

 涼しいのはそういうことだったのか

「あれ? おかしいですね。こんな魔物ここで見たことがな、きゃぁ!!」

 え・・・

 レーさんが凍ってる

 これはまずい!!

「ディスペル!」

 すぐに凍った彼女を解除する

 下手に火魔法を当てると砕けちゃうから、状態異常の解除系魔法

「あ、ありがとうございますミア様」

 今のでかなりダメージを負っちゃったのか、レーさんは膝をつく

 心なしか炎も弱まってる

「レーさんは下がってて! フィオナちゃん!」

「うん!」

 フィオナちゃんが剣を構える

 私は氷雪系魔物に効果のある魔法を構えた

 この魔物は多分フロストホッパーという奇妙なバッタで、氷魔法を得意としてる

 蟲だけど集団で行動して、獲物を狩る肉食系の魔物ね

「ラヴ、セイバー!!」

「フルバーン!」

 二人でフロストホッパーの群れを切り刻み、燃やしつくす

 こいつらが撃ってくる魔法は上位の氷魔法だけど、物理や火魔法にはめっぽう弱い

 つまりレーさんが突然出て来た見たことない魔物に驚いて油断しなければ、この魔物にはやられたりしなかったはず

「申し訳ありませんミア様、お役に立てず」

「大丈夫よレーさん。ほら、火魔法をかけるから」

 私は火を手から出し、レーさんに与えた

「おお、なんと清らかな炎なんでしょう。元気が出ます!」

 あ、あれ? やりすぎた、かも

 なんかレーさんの体が光ってる!?

「なになに?何が起きてるのミア!?」

「これ、進化だ! やっちゃった。今まで進化しなかった種族を進化させちゃった」

「これが、進化・・・。素晴らしいですミア様! ありがとうございます!」

 レーさんの光が弱まると、ものすごーく綺麗な女性が裸で現れた

「レ、レーさん、鏡」

 私は鏡をレーさんに見せる

「これが、私!?」

 人間形態になった彼女の種族名は、私が決めていいのかしら?

 決めるとしたら、火の魔人? それだとなんか怖いイメージかな?

 炎人、火が燃え上がって進化したんだから、炎人!

「レーさんの種族名は炎人。燃え上がる炎を纏ったヒト種族ってことで!」

「ああ、光栄ですミア様!」

 まさか進化するとは思わなかったけど、もしかして私の魔力を注ぐと他種族も進化するのかな?

 あ、でもあんま変なことしない方がいいよね

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