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火人の国3

 レーさんに連れられて最初に来たのは採掘場

 観光名所とは言い難いとレーさんは言ってたけど、フレイムストーンがキラキラと輝いてて十分観光名所になる!

 ただ問題は、普通のヒトだとここまで来れないって問題なんだよねぇ

 熱いなんてもんじゃないからね。死ぬからね

「何かいい方法がないかなぁ」

「いい方法ですか? 何のでしょう?」

「えっとねレーさん。この国をフレイムストーン以外でも何か国が潤うような感じにならないかなって。やっぱりフレイムストーンって資源でしょ? いずれ枯渇してなくなった時、この国が大変なことにならないように」

「確かに・・・。その問題は、あります。ですがこのような火に耐性が無いと暮らせないような国で、どうやって人を集めればよいのでしょう? 私達はマグマが無ければ生きることができません。外の世界に出れば体が消滅してしまうのです」

「そうだね。正直私の力でもかなり難しい」

「私達は、このまま、滅ぶ運命にあるのだと思います。幸いまだ枯渇するようなことはありませんが、百年、二百年と月日が経てば、フレイムストーンはなくなるでしょう。他の火山に移り住むこともできないので、やはり・・・」

 燃えてるから表情は分からないけど、炎の揺らめきが悲しそうに見える

「ということで、この国全体に火耐性の魔法をかけて一般ヒト族でも歩けるようにしたいと思います!」

「え、でも今かなり難しいと」

「そうです、かなり難しいのです。でもできます。不可能ではないのです」

「本当ですか!?」

「猫精霊嘘つかない」

「でも難しいってどうやるのミア?」

「ふふふ、私が難しいって言ったのは、魔力量が足りないから」

「ふむふむ」

「それなら魔力が足りてればいい」

「どうやって持ってくるの?」

「それはね、龍脈をりようするのさ!」

「龍脈、確か力の流れがある地脈のことですね」

「そう、ここはマグマがあるだけあってその龍脈の力がすごく強い場所。だから精霊たる私もこの龍脈から力を得れるというわけです!」

 私はすぐ龍脈にアクセスした

「おお、なんという力強さなのでしょう」

 ビリビリするけど、悪い痛みじゃない

「行くよ、フレイムプロテクション!!」

 国全体に炎の守りが展開された

「ハァハァ、これでこの龍脈が破壊でもされない限り普通の人でも普通に歩けるようになったよ」

「お疲れ様ミア!」

「なんと、なんとお礼を言ってよいやら!」

「お礼はまだ早いよ。観光名所になりそうなところも探さないとね」

 レーさんは深く深ーくうなづいた

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