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竜人の国11

 第七階層ともなるとさすがに相手の気力がかなりフロア全体に充満していた

 相手は人型竜人の男性

 スキンヘッドに顔の刺青が怖いおじさんだった

「ここまで来るとは、なかなかに強い御仁なのだろう。しかしここまでだ。吾輩は天劫のマグナ。龍拳のマスターにして天竜拳のマスターでもある」

 二つの格闘術をマスターした使い手ってこと?

 しかも気力を見ただけで分かるけど、相当に強い

 英雄クラスは確実にある

「では早速、その実力、試させてもらう。破拳」

「おおおっわあああ!」

 気力を鎧のように体にかためてる

「猫流格闘術! 猫なで!」

 するりと撫でるように喉元、頭頂、みぞおち、人中を狙って拳を当てる

「うあ、硬っ」

「吾輩は気力を体に流すことでその体を鋼鉄のように固くすることができる。剛体術と呼ぶ破壊と防御に立てた格闘術だ」

「なるほど、拳が壊れるかと思いましたよ」

 なるほど、剛体術

 なら柔よく剛を制すかな

「波玄!」

 ガチガチに固めた拳が迫る

 しかもかなり速い。だけど

「せりゃぁ!!」

 拳を掴んで投げ飛ばした

 これは相手の力を投げの出力にして飛ばしてるから、こっちの力はほとんどかかってない

「うごっ」

 激しく地面にたたきつけられて、悶えるマグナさん

「この気力の鎧を、まさか・・・」

「あなたの力を利用させてもらいました。動けないでしょう? 気力の鎧が無ければ恐らく体が砕けていたはずですから」

「く、ハハハハ!! 痛たたたた・・・。いいぞお嬢さん。なかなかに修行しているな。ここからの相手は吾輩より格上だ。頑張れよ」

 もしクロにこの戦い方を習ってなかったら、じり貧になって負けてたかも

 相手の力をそのまま返したからこそのこの結果

「ありがとうございましたマグナさん、おかげで格闘術の新たな道が開けた気がします」

「ハハハ、この力を見ただけでどういうものか理解したか。強くなれ少女よ」

 動けなくて寝ころんだまま大笑いするマグナさん

 剛体術、気力で体をかなり強化してた

 これを使えるようになれば私の防御力も飛躍的にアップアップ

 次の階層がおりてきて、私の木はかなり引き締まった

 次の相手、本当にヤバイかも

 大英雄クラスだ・・・

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