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竜人の国10

 第五階層

 今度は二人の竜型の女性

 顔がそっくりだから双子ね

「わたくしはエーケ」

「あたくしはアーチ」

 どちらも動きやすそうなチャイナドレスに身を包んでる

 気力はさっきのカラニコさんくらい

 でも双子ならではの連携をやってくるはず

「ではいきますわよ」

「それじゃあやりますわよ」

 構える二人は息ぴったり

「胸を借りるつもりで頑張ります!」

「気力充実、弾丸拳!」

「気力充実、弾丸脚!」

 うわ、手と足の連撃

 全ての攻撃が私の急所を狙っているどころか、私に行動をさせないことで攻防一体の動きになっている

「これは、全然、攻撃、できないね」

「当然ですわ! ねえ姉様!」

「当然ですことよ! ねえ妹ちゃん!」

 エーケさんの激しすぎる拳、アーチさんの激化していく脚撃

 かすっただけでも痛い

「ね、猫流格闘術、液化!」

 体を液体のように流動させて二人の攻撃を何とか躱すけど、これじゃあ私の攻撃が通らない

「ほらほら、もう終わりですの?」

「何も攻撃していないではありませんか」

 ぐううう、これは厳しい

 この二人のコンビネーションはヤバイ

 でもそれ故に

「猫流格闘術、白水!」

 流動させてさらに一瞬私の姿を見えなくして気配まで消した

「な!」

「え!?」

 二人が一瞬攻撃の手を緩めてくれたおかげで隙が生まれた

「白浄八卦!」

 後ろを取れたことで二人の背中にそれぞれ八回ずつ拳を叩き込む

「ぐがっ!」

「うぐっ」

 二人は呼吸ができなくなり、気力がきれる

 そこを捕まえて爪を首元にあてた

「はい、私の勝ちですね」

「ぐ、無念ですわ」

「強いんですのね。完敗ですわ」

 二人は負けを認めて、私は五階層を突破

「ミアすごい! あと四階層だね!」

「ふぅ、ちょっと休憩させてもらえるみたい」

「疲れたけど、お腹すいちゃった」

「さっきあれだけ食べたのに!?」

「だって、気力ってエネルギーすごく使うんだもん」

 私は買っておいたおやつをむさぼり食べる

 フィオナちゃんはお腹いっぱいなのか、ジュースだけ飲んでる

 そして、私は第六階層に挑むため、立ち上がった

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