竜人族の国5
山脈を下りきって、麓を少し進むと竜人族の国ドゥランはあった
おお、おお、なんか華やか!
「すごくきれい」
「だね! それに竜人の人達、人間と同じような見た目の人もいるけど、龍みたいな人や竜みたいな人もいる」
この国にいる竜人の人は三種類いて、人間と同じ見た目だけど翼があったり尻尾があったり、一番の特徴は皆角があることかな
次に竜種と似た特徴を持った人たち
この人達は翼があって、見た目は竜に似てるけど、二足歩行で手足もヒト族と同じ特徴を持ってる
最後に龍種と似た特徴を持った人たち
竜種と龍種は同じリュウに属してはいるけど、生息地や生態が違ってて、竜種が翼があって、ブレスを吐くのに対して、龍種は翼が無くて気力や仙力で飛ぶ
さらにはブレスは吐かないけど、天候を少し操れる
彼らはこの国で自らを高めたり、狩猟をしたり、危険な魔物を狩ってきてその武勇を語ったりして暮らしてるみたい
冒険者になる人が多いんだけど、私達が普段歩き回ってる範囲ではあまり見かけない
というのも、さっきの山脈を隔ててこちら側と向こう側があって、こちら側なら竜人の人達も結構見られるのよね
「う、やっぱり怖い顔してる。怒ってるのかな?」
「怒ってないよ、そういう顔ツキの人達だよ」
門があって、そこの前に二人の竜人が立ってる
一人は竜型で、もう一人は龍型だ
「ようこそ、冒険者の方かな? ここはリュウの国ドゥラン。楽しんでいってくれ」
「可愛い子達ね。楽しんでいってね」
龍の人は女性だった
入国してからそのキラキラとした街並みに見惚れる
中華街のような街並みで、そこかしこに料理屋さんがある
しかも滅茶苦茶いい匂いがする!
「ミア、あのお店、すごくいい匂いがするよ」
「うん、よだれが出そう」
お腹もすいたことだし、そのお店に行ってみることにした
完全に中華料理屋だ!
ラーメンに餃子、小籠包などの点心系、ご飯ものも充実してる
この香りにお腹が鳴る
「うわぁおいしそう」
「色々頼もう!」
ラーメンはもちろん、餃子、小籠包、チャーハンやエビの炒め物など、ちょっと食べきれるか怪しい蔵に頼んだけど、意外とあっさり食べきれちゃった
フィオナちゃん結構食べるね
食事も済ませて、とりあえず宿を取らないとね