表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/488

猫の力28

「私は帝国で孤児だった。でも、皇帝に拾われた五十年前、私はあの方に忠誠を誓ったし、今でもその忠誠は揺らいでない。でも今の皇帝はおかしいんだ。何かに操られてて、人を人とも思わないような非道なことを・・・。皆操られてた。私は、元々洗脳耐性が高いから、多分大丈夫だった」

「ふむ・・・。村を襲ったあの時、あれは君の意志ではなかったと?」

「いや、私はちゃんと分かってた。自分の意志でやってた。だからどんな罰でも受けるし、死ねというなら死ぬ。でも、皇帝を、仲間を救ってほしい。私の命一つで済むなら!」

 話を聞き終えた二人は黙り込んでしまった

 でもフィオナちゃんの目から怒りの色は消えていたよ

「許せない。許せないけど、あなたの言う人たちは、あなたの大切な人、なんだよね?」

「ああ、皆本当は、気のいい奴らで、人を救うためなら命を・・・。お願いだ! 彼らを、助けて!」

 心からの叫びだ

 涙と共に彼女は心から、私達に頼んだ

「虫がいいのは分かっている」

「いや、そうだな。君も被害者なんだな。魔王の」

「ま、魔王・・・? 何を言ってるんだ? 魔王はあの時、死んだんじゃ?」

「ああ、そう思っていたかが、俺の仲間が帝国の様子を見てほぼ確信に変わった。クイーンバグは生きている」

 帝国はその魔王に操られてるってことになるね

 私も本で読んだから分かる

 飛ばした蟲、蜂に刺されるとクイーンバグに洗脳される

 その状況が今の状況とそっくりらしい

「ともかく、君は俺の監視下に入ってもらう。まあ監視とは言ってもここにいてもらうだけだ。それと、今の帝国の状況も色々と教えて欲しい」

「感謝する。どうか、皇帝を、救ってほしい」

「ああ、任せとけ!」

 ひとまず彼女が帝国の騎士だということは伏せて置いて、帝国から逃げてきた少女ということにするみたい

 まあ今はひとまず、勇者フィオナちゃんとその仲間としても期待されるメアリーの力をつけさせる時期

 アリュエナが言うには、帝国はまだいろいろと暗躍している段階で、いきなり侵略戦争を仕掛けに来ることはないだろうとのこと

 今までフィオナちゃんを狙ってきていたのも、幼くまだ力が弱い今のうちに叩いて置けば、後が楽だろう程度のものだったらしい

 まあその割には十二覇人とかいう帝国最高戦力の一人を導入してきてるんだけどね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ