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転生者の国3

 マスコットは私が猫の状態のときをモデルにする予定

 写真だけ取られて、なんだか気恥ずかしい

「さてとミア、フィオナよ、行こうかえ」

「お母さんテンション高いですね」

「うむ、わらわもこういうところで遊んだことがなかったからな、楽しみにしておるぞ。しかも娘と一緒に遊ぶのじゃ、これが興奮せずにいられまい」

 ふんふんと鼻息荒いお母さん

 というか見た目私と同い年くらいに見えるから、姉妹っぽい

 よく見るとところどころ私とお母さんの人間形態は似てるんだね

 目元と目の色、毛並み(色は白と黒で違う)、尻尾の形はかなり似てるね

 ちなみに私、人間と変わらない姿と、猫耳に尻尾が生えた獣人型が切り換えができる

 今は獣人型かな

 最近尻尾がある方がバランスが取れて動きやすいのよねぇ

「さてと、まずはあれからじゃろう」

 お母さんが指さしたのは、恐怖、超撃デビルコースターとかいう頭おかしいの?ってくらいに曲がりくねったジェットコースターだった

「お、お母さん、あれって絶叫系だよ? 大丈夫?」

「うむ、乗ったことはないが楽しいらいいのぉ。地球によく降臨しとる女神に話は聞いておる」

「さいですか」

 何にせよウキウキだから止める気は毛頭ないみたい

「フィオナちゃんは大丈夫?」

「ミアに乗ってるんだもんだいじょうぶよ」

 まあ確かに、私が魔法で固定してるとはいえ、あのヒューーンとした感覚は常に味わってるはず

 それが兵器なら大丈夫そうだね

 チケットを買い、三人で早速乗り込む

 もちろんちゃんと並んでたよ

「ドキドキするのぉ。ミアは前世で乗ったことはあるのかえ?」

「あるよ。私は結構好き」

「そうか、ならば楽しもうか」

 このジェットコースターは一車両が四人乗りになっていて、三人で悠々と乗れる

 お母さんを真ん中に、左右で挟んで乗ると、レバーがおりてきて固定された

「ぬ、なんじゃ、女神を拘束するとは不敬な!」

「大丈夫、危なくないようにするためのものだから、むしろ守りだから」

「そ、そうか、早とちりしてすまぬ」

 滑車がカタカタと音を鳴らし、コースターが動き出す」

「ぴゃああ、楽しみじゃ楽しみじゃ」

 お母さんもこんな声出すんだ、意外

「おお、おお、高い、高いのぉ」

「フィオナちゃん大丈夫?」

「うん! ドキドキする」

「お、そろそろじゃ」

 てっぺんまで登り切り、落ちた

 降りたんじゃなくて、直角に、がくんと落ちた

「あぴゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「アハハハハハ! 楽しいぃいい!!」

「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 私とお母さんは同じ長さの悲鳴を上げ、フィオナちゃん一人が大喜びで笑っていた

 そこからもグルグルと回転したり、宙づりになったり、捻じれたり

 なんか物理法則を無視したような動きもしてる

 ふと横を見ると、お母さんは白目をむいて気絶していた

 五分後、ようやく解放され、私とお母さんが満身創痍の中、フィオナちゃんはもう一度乗ると一人て行ってしまった


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