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蟲人族の国14

 救い出したノアちゃんは完全に木を失っていて、ちぎれた触覚部分から血がドクドクと流れ出ている

 すぐにその部分を治して、触覚もきれいに元通り

 二人を乗せたまま街へ戻った


「ああ、ノア、ノア!」

 ルタさんが駆け寄って来た

 そして気絶しているノアちゃんを抱きしめた

「ありがとうございます精霊様、勇者様」

 涙でグシャグシャなルタさん

「いえ、私達は、最初に攫われたときに反応できなかった。力が足りず申し訳ありません」

 力が、足りなかった

 彼はトガツメヒメさんと何か関係あるみたいだったけど、一体何者だったんだろう?

「ノアちゃんを攫った魔物、いえ、あれは元人間でした。復活できるとか言ってたので、恐らく過去の人なのかと」

「元人間・・・。かつての復活魔王のようなものでしょうか?」

「恐らく。でもおかしいんです。その元凶は完全に消滅したはずなんです。それなのに、あいつと同じような力を使うなんて」

 鳥人族の国のこともそうだけど、何かの意志が働いている

 復活魔王を操っていたオワリのような事態が起こってるのは明らか

「フィオナちゃん、異世界人同盟に何かおかしなことが起きてないか聞いてみよう。それと、トガツメヒメさんにもこのことを報告しないと」

「うん!」

 無事ノアちゃんは救えたけど、もし復活魔王の時みたいに何かが起きているんだとしたら・・・

 ともかくトガツメヒメさんに話を聞いてみるしかないかな


 蟲人族の国を離れて、全速力でトガツメヒメさんの元へ

 異世界人同盟の方へは渡されていた通信機で報告したけど、彼らもは何も掴んでないみたい

 取りあえず各国で警戒してもらうよう通達してくれるみたい

「でもまたそんな力を持った何かが現れるって、あまりの異常事態だと思うんだ。それに、魔王じゃなくて過去の人間を、ね。人間なのに魔王より強力ってことは、大英雄クラスだと思うんだけど、しかもミアちゃんと互角くらいだったって話だよね?」

 通信の向こうで色々考えている様子のケイジさん

「よし、僕の方でも色々調べてみるかな。ミアちゃんも何か分かったら報告お願いね」

「ありがとうケイジさん」

 通信を終わらせ、また走り出した

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