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蟲人族の国10

 そこにいるのは先ほどまで戦っていた魔物で、その数はざっと見ただけでも数百体

 狡猾な魔物がこれだけの数となると普通の冒険者だったら生存をあきらめるレベル

 でも私達には大した相手じゃなかった

 この広場全体に浄化の精霊魔法を展開して、一瞬で消し去った

「次の階層へ急ごう」

「ノアちゃん、大丈夫かな?」

「きっと大丈夫!」

 広場のさらに奥には扉があった

 その扉を開くと、真っ暗闇が広がってる

 フィオナちゃんはごくりと息を飲んで、恐る恐る私の後ろをついて歩いた

 光で周りを照らしてるけど、この場所は私達の周囲意外の光を一切奪ってるみたいで、先が全然見通せない

 ただ分かれ道とかはないみたいでまっすぐ進めてる

 そんな中グジュジュという気持ちの悪い音が聞こえた

 探知には生体反応などは引っかかってない

 アンデッドとみて間違いない

 魔力探知に切り替えると、周囲をすでに囲まれていた

 手足が長い目や鼻がなく、耳まで裂けた口が特徴の不気味な化け物がいる

「フィオナちゃん、魔物がいる。でも姿は見ないで目をつむってて」

「う、うん」

 私はフィオナちゃんをかばうようにして後ろにつかせる

 そして

「特大精霊魔法、光の園」

 周囲を完全浄化する光の精霊魔法でも最上位にあたる魔法を放つ

「ギジャアアアアアアア!!」

 凄い声がして、魔力が消えた気配がした

「はぁはぁ」

 すぐに倒さないと危険だと判断して、最上位の魔法を放ったけど、結構負担がかかるねコレ

 精霊は周囲に魔素が満ちてればいくらでも魔力を回復できる

 この場所は野良ダンジョンだから、瘴気で少し阻害されてはいるけど、ゆっくり回復できるのが救いだね

 完全な暗闇を手探りで進みつつ、気配がしたら片っ端から浄化

 相手がアンデッドだから出来る芸当

 魔力にはまだまだ余裕があるし、自動的に回復していってる

 フィオナちゃんを守りながらどんどん奥へ奥へ

 そして二階層の最奥へ到達した

 ここは少し明るくて、二体の手足の長い化け物がいた

 さっきまで出て来てたやつらの上位種なのか、色が違ってる

 さっきまでの奴らの体色は茶色で、こいつらは真っ黒

 二匹の魔物は四足歩行で走って来た

「ひぃいいいい!!」

 あまりにも不気味で気持ちの悪い動きに思わず悲鳴を上げる私達

 かなり怖い

 でもやらなきゃ

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