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リザードマンの国7

「あっつぅ・・・」

 火山だけあって気温が急上昇

 汗で服が張り付いて気持ち悪い

「ちょっと待っててねフィオナちゃん」

 私は精霊魔法で冷気のバリアを二人に張った

「涼しい、ありがとう」

 多分ここら辺の気温は五十度はあるんじゃないかな?

 肌が焼けるような暑さだよ

 でも前世でも見たことない火山、マグマを見られるのはちょっとワクワクする

 入山してすぐに洞窟があって、どうやらそこがお姉さんの言ってた綺麗なものが見れるところらしい

 他にもちらほら観光客がいるんだけど、皆なぜか涼しい顔をしてる

 結構暑いはずなんだけど・・・

 まわりをキョロキョロと見ていると、屋台がいくつか目に入った

 そこには空冷のマジックアイテム売りますと書いてある

 なるほど、私みたいに冷気系の魔法を使えない人はここでこのマジックアイテムを買って中に入るのね

 さすがにマグマのやばい熱さまでは防げないけど、気温上昇による暑さなら余裕で防いでくれるみたい

 洞窟に入ると中は結構明るかった

 マグマの炎による明るさもあるけど、一応カンテラで光も灯ってる

 そのおかげかマグマや洞窟内もよく見える

 マグマに落ちないようちゃんと柵があるけど、なるべく近づかずにおこう

 ひょんなことが起きて落ちたら大変だからね

 いくら精霊の体でも、あのマグマの熱には勝てない、と思う

 マグマの川に沿って進んでいくと、ところどころに立て看板があって、そこに虹の螺旋と書かれてあった

「虹の螺旋、どういうことなんだろう?」

「螺旋ってうずまきみたいなのだよね? 虹がそのぐるぐるになってるのかな?」

 多分フィオナちゃんが言ってることが正しそうなんだけど、こればっかりは本当に百聞は一見に如かずだね

 立て看板にそって進むと、天井が高くて広い場所にたどり着いた

 そこはまさに圧巻だった

 鉱石だ

 様々な功績がマグマの光に照らされることで虹色に輝いてる

 そしてそれらは規則正しく並んで渦巻いている

 まぐまが流動することでその輝きも変わって、まるで満点の星空を見てるみたい

「きれい・・・」

 言葉はこれだけ

 これしか言えないくらいに目を奪われた

 良いもの見た。長生きはするもんだ

 いやまあ私この世界で生まれて五年ほどなんだけどね

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