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リザードマンの国1

 バードランドを出て馬車で数日後

 行商人さんの護衛との名目で同行させてもらえた

 まあ道中危険な魔物も盗賊も出なかったから、本当にただ乗せてもらっただけみたいになった

 さすがにこれで護衛料をもらうのは気が引けたので、お金の受け取りは拒否したんだけど、護衛ってのは何事もなくても依頼料を受け取るのが鉄則らしい

 ああそっか、そんなことしてたら冒険者の人達に失礼だもんね


 到着したのはリザードマンの国、ソルシャ

 ここもバードランドみたいに一つの街だけで出来てる

 彼らは肉体がかなり頑丈な種族で、その強靭な肉体を使って格闘術や武器術で戦うことが多い種族

 魔力がある人は少なくて、大体が武器で戦ってる

 特に槍術と剣術に優れてて、達人が多いらしい

 ちなみに魔力はないけど、気力がかなり発達してて、気を体にまとわせたり、武器にまとわせて戦う

 その気力は魔法すらはじき返せるんだとか

「ミア見て! 街の中に川があるよ!」

「リザードマンの中には水棲の人もいるみたいだから、そのためだと思うよ」

 彼らの中には水中で生活する人がいて、通常のリザードマンと違って魔力が高いらしく、魔導士や魔法使いになる人が多い

 ただ、定期的に体を濡らさないと皮膚が乾燥してひび割れちゃうらしくて、陸上での生活はかなり大変なんだとか

 現在異世界人同盟の発明家たちが、乾燥を防ぐ防護服が開発されてるらしい

 この辺の状況まで書かれてるよトガツメヒメ様の本

 集まった情報を精査して自分で再編集しなおしてるらしいから、趣味の域を超えてる気もする

 ひとまず私達は宿を探した

 この時期この辺りでは特殊な魔物が狩れるらしくて、その魔物のお肉が美味しくて、結構高値で売れるらしい

 そのためか、冒険者が多くて全然宿が見つからない

 数時間かけてようやく一軒、一人部屋が開いてる宿を見つけた

 ベッドが一つしかないけど、フィオナちゃんはまだ小さいし、私が猫に戻れば二人で充分眠れるくらいの大きさ

 値段はそこそこ高かったけど、お金に困ってないから余裕余裕

 宿も見つけたことだし、私達はまず腹ごなしに向かうことにした

 この時期に取れる美味しいお肉

 ラージボアという巨大蛇が繁殖期で、街の周辺にも出没するらしい

 Cランクの魔物で、その大きさと鱗の硬さから、いくつかのパーティーで協力するか、頭を一撃で叩きつぶせるくらいの打撃を打てる人推奨らしい

 このラージボアを一撃で倒せちゃうのがこの国の人達なんだよね

 拳で一撃・・・。どんな筋力してるんだ

 私達はそのラージボアのお肉を食べれる店を探した

 まぁものの数分で見つかったんだけどね

 何せそこら中に屋台やら食堂があるからね

 そのどれもがラージボアのお肉が食べれることをうたってる

 早速目についた屋台に行ってみる

「おじさん、ラージボアの串焼き四つ頂戴!」

「む、獣人さんかい? 可愛いお耳だね。お嬢ちゃんたち可愛いからサービスでほら」

 おじさんは四つの料金でさらに一つずつサービスとして六つの串焼きをくれた

 で、でかい・・・

 一本でもよかったかも

 まあ食べきれなかったらしまっとけばいいや

 私の収納は時間が止まるから、いつでもご飯ホカホカだしね

 フィオナちゃんと串焼き一本ずつを食べて満腹に

 そしてお肉、味は鳥肉に似てて、すっごく柔らかかった

 タレも甘辛くて私好み

 フィオナちゃんも美味しそうにかぶりついてた。口の周りをタレまみれにしながらね

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