表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
394/488

新しい旅13

 フィオナちゃん、イチカさんと共に城に戻り、昼食をいただいてからその日はゆっくりと休んだ

 ちなみに昼食は焼き魚定食で、夕食は山菜おこわに豚汁、お刺身もあった

 フィオナちゃんはお刺身を恐る恐る食べてたけど、一口食べただけで気に入ってぱくついてた


 翌日

「起きて、お姉さん、ほら早く」

 目を開くと、少年? 少女? どっちか分からない可愛い子供が立っていた

 人間と変わらない姿だけど、頭に小さな角がある

「君は?」

「僕はミタキ。鬼人族の一種である呪小鬼だよ」

「呪小鬼? 鬼人の子供じゃないの?」

「僕はこれでも大人だよ。まあみんな子供だと思うみたいだけど。それよりもお姉さん。もう一人のお姉さんを起こして行こうよ」

「どこへ?」

「いいとこだよ。母さんには許可は取ってあるから」

「母さんってトガツメヒメさん?」

「そうだよ」

 ミタキくんに連れられてフィオナちゃんを起こした後、着替えをしてから出かける

「どこ行くの?」

「火柱って知ってる?」

「火が燃え上がってできる柱のこと?」

「そそ、その火柱なんだけど、それがずっと上がってるとこがあるんだ。しかもね、火の色が変わってきれいなんだ」

「それは、見てみたい!」

 フィオナちゃんが嬉しそうに答えた

「じゃ、ついてきて。ちょっと特殊な道を行くから離れないでね。一応ちゃんとした道はあるんだけど、それだと結構時間かかっちゃうから」

「おっけー」

 ミタキくんの後ろをついて歩き始めると、近くの森の中にいきなり分け入ってしまった

 慌てて追いかける

 どうやら獣道のようなものを通ってるみたいで、細いけどなんとか通れそう

 木の枝とか長く伸びた草が引っかかる

 こうなるとこの、多少大きなお胸が・・・

「こっちこっち」

 曲がり道に来るたびにミタキ君は止まって待ってくれる

 顔はブスッと機嫌悪いかの様な表情で固定されてるけど、優しい子、じゃなかった、優しい人だ

「ほらこっち、もう少しでつくよ」

 森に入って十分くらいで、もう着くみたい

 それと、なんだか熱くなってきた気がする

「この奥だよ。というかもう見えてるよね」

 森の木々の奥に、赤い火柱がゴウゴウと燃え上がっているのが見えた

 別にここが火山ってわけでもないのに、なんで燃えてるんだろう?

 さらに近づくと、かなり熱い

 火柱は結構な高温で、周りには鉄の柵がされて近づけないようになっていた

 そして、赤、黄、緑、紫、青と変化していく

「きれーい・・・」

 熱いけど確かに綺麗だ

「これなんで色が変わるの?」

 素朴な疑問をぶつける

「さぁ? 古代の魔法使いがやったとか、化学現象だとか、大昔の霊の怨念が未だに燃え上がっているとかいろいろあるけど、原因は不明。あの母さんですら分からないって言うんだからどうしようもない」

「トガツメヒメさんでも分からないことがあるんだ」

 でも見た感じ悪い気配はない

 ただただ炎が吹きあがってるだけ

 遥か昔からこの炎は吹きあがっているみたいだけど、今まで何も起こってないから多分大丈夫でしょ

「あともう一つ連れて行きたいところがあるんだ」

「うん、任せた!」

 火柱に満足し、ミタキくんについて別の名所へ

 そこもここから近いとのこと

 しっかり楽しませていただこう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ