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最後の戦い3

 フィオナちゃんは黒の尻尾を掴むと、そのまま床にたたきつけた

「がぷっ」

 グシャッというクロの体が潰れる音がする

「ううう、アストラルボディじゃなかったら一撃死だったっすよ」

 潰れた体を再生させながらクロはフィオナちゃんから離れる

「あら、丈夫なのね」

「もう一度行くっす! 四猫士、終焉のララバイ!」

 四匹の動きが重なって見える

 まるで合体攻撃のように四匹は息を合わせ、フィオナちゃんの体を吹き飛ばした

 普通の魔王なら多分骨すら残らないほどの攻撃が彼女に直撃している

 それでもフィオナちゃんはほとんどダメ―ジがなさそうだ

「痛いわね、猫程度が私に傷を負わせるなんて許せない。あああ、怒りが、私を染め上げて行く」

 フィオナちゃんの体が血のように真っ赤に染まっていく

「モード、ラース」

 憤怒に満ちた恐ろしい形相

 あの可愛かったフィオナちゃんが、信じられない・・・

「殺す、殺す、殺す、焼いて、刺して斬って潰してグチャグチャに! グチャグチャに!」

 フィオナちゃんの手がグンと伸びて大王を掴んだ

「なぬ!」

 大王の体が燃え上がって消えた

「大王!」

 ツメトギが一瞬目をそらしてしまい、体がバラバラに裂けてツメトギまでも消えてしまった

「まさか、わたくしたちの陣形をこんなにいとも簡単に」

 すでにブチの体をフィオナちゃんんの腕が貫いている

「クロ、ごめんなさい、これまでみたい」

 そしてブチも消えてしまった

 英霊だから死ぬことはないけど、クロは大量に魔力を消費してしまい、しばらく英霊は呼べない

「うちらでやるしかないみたいっすね。到底勝てそうにないっすけど」

「それでもやるよ。親友を、元に戻さなきゃ」

「焼けるっすね。うちもそんな関係になりたいっすよ」

「もうなってるよクロ」

「ハハハ、それを聞いただけでどんなことでもできそうっすよ!」

 私と黒は力を重ねる

 融合

 クロと私は精霊で、その性質がとても似ている

 だからこそ出来る危険な術

 白と黒が二つに混ざり、私達は一つになった

{いいっすかミアちゃん。この姿は五分が限界っす。それ以上は完全に融合しちゃって魂同士が打ち消し合って消滅しちゃうっす。よく頭に置いて置くっすよ!」

「主導権を譲ってくれてありがとうクロ。絶対に成功させてみせるよ」

 私はフィオナちゃんに向かって走り出した

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