表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
374/488

魔王の誕生1

 フィオナちゃんを見失ってしまった

 ほぼ全員が満身創痍の中、誰も彼女を止めることはできなかった

 オワリを倒すことは出来たけど、犠牲もかなり多い

 特にタルニャやアラマキさんは、共に旅をした仲間だけあって心に刺さって感情がグチャグチャになってる

 そんな時、突如空から光る何かが舞い降りてきた

「あれは!」

 私はその光の中によく知った顔を見た

「タルニャ!」

「ごめんなさい、戻ってくるのが遅れてしまいましたわ」

「な、なんで? 死んだはずじゃ」

「わたくしはもう死んでいます。今は空想の女神プリシラ様の天使として、本体である核を神界にあずけてありますの。そのおかげでこうして復活することが出来たのですわ・・・。それで、フィオナは」

 私はその問いに沈黙で答えるしかなかった

「もしかして、フィオナも、亡くなって」

「死んではいないよ。でも、あの子は」

「彼女は自身の力に飲まれて、暴走してしまったんだ」

 絶句するタルニャ

「で、でも、オワリは倒したんですのよね? 何故止まらないのです?」

「力に飲まれたから、だと思う。あの子の力は愛。そしてそれは憎悪と切っては切れない表裏一体。フィオナちゃんは今、憎悪と悪意に満ちてるんだ」

「何をしてるんですの! あの子を追いますわよ!」

「追うってどうやって? あの速さじゃ追いつけないよ」

 弱気になってる私の頬をつねるタルニャ

「方向は分かっているのでしょう? それに、こんな時誰に頼ればいいかはあなたもご存知でしょう?」

 私は一人、世界中のことを見通せる存在を知っている

「トガツメヒメさん!」

「ええ、行きましょう」

「そうだね。それに、アラマキさんのことも伝えないと」

 私は切り替え、街でメアリーとエルヴィスに合流してからトガツメヒメさんのいるサミダレへ向かった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ