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猫の力21

 王都に着いてすぐにターナーさんは宿に荷物を置いて、その足で王城へ向かう

 王様にコネがあるのは分かってたけど、急に行っても会えるくらいに信頼されてるってことかにゃ?

 他の村人たちは既に新しい村に向かったから、今王都にいるのは私達家族だけ

「すまないなフィオナ。新しい村に向かうのは明日だ」

「うん大丈夫だよお父さん」

 一応村に着いた後はフィオナちゃんとメアリーはこの街にある学校?に通うことになってる

 二人共一般的な教養はついてるけど、戦う術なんて全く持ってない

 この王都にある学校は戦うための技術も学べるし、魔法の授業もあるみたい

 メアリーは特に、王宮魔術師のヴァレスクさんの弟子扱いになることが決定してる

 まああれだけの魔力を持ってたらそうなるかな?

 両親はメアリーを戦いに出したくないみたいだけど、このままじゃ帝国に攫われて兵器扱い

 なら自衛できる手段はもっておいた方がいいってことになった

 私も魔法習いたいなぁ

 今持ってる猫魔法もニャンフレアだけだし

 いやまあその威力が普通じゃないんだけど

 新しい魔法は増えてないし・・・。何か条件があるのかな?

 まあ今はそんなことより王城に向かったターナーさんの様子を見てみよう


 王城

 すでに王様の前にターナーさんはいた

 速いなこの人

「ターナー、よく来てくれた。すでに報告は受けているが・・・。大丈夫なのか?」

「はい、ミアのおかげでこの通り、無傷です」

「すごいなその猫は。ぜひ今度会わせてくれ」

「もちろんです! して王よ、あの魔物は間違いなくこの世界に存在しない魔物、いえ、魔物かどうかも怪しい。あれは、まるで人間のつぎはぎ・・・。 まさかとは思いますが、帝国は何らかの手段で、人間を」

「ふむ、その可能性も考慮しておかねばならんな。さて、勇者殿のことだが、何か分かったことはあるか?」

「あの子は先代勇者の娘です。本来勇者の力は遺伝するわけではなく、魔王が生まれることで反存在である勇者も誕生します。そうです、先代勇者が魔王を倒し、数百年は魔王が誕生することはないはずです。にもかかわらずあの子は勇者としての力を持っている。これは魔王がこの世界のどこかに生まれたということです。前魔王討伐から間を置かずに」

 王様はしばらく考え込んでからふぅと息を吐いた

「私の生きている間に二度も魔王が・・・。それに帝国の動きもある。ヴァレスクよ、どう考える?」

「帝国に偵察に行ったというスヴィラナの話を聞かないことにはまだ決定づけられませんが、魔王と帝国の動きには何か関連性があるかと」

「ふむ、やはりそう考えるか。ではスヴィラナが帰り報告を受け次第対抗策を練るとしよう」

 ターナーさんは深く頭を下げて王城から出た

 うーん、帝国と魔王の関係かぁ

 スヴィラナさんの様子、後で見てみようっと

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