決戦11
竜魔神の恐るべき攻撃をかいくぐりつつ、私とフィオナちゃんは連携を取ってお腹を攻撃
まるでバターを斬るかのようにフィオナちゃんの剣は竜魔神の硬い鱗を切り裂いて大ダメージを与えた
そこに私の精霊魔法が流し込まれる
爆発系の魔法を内部に叩き込んだんだ
「ダークリゾート」
内部爆発によって倒れる竜魔神をさらにニニが追撃
すでに竜魔王はボロボロだけど、ニニがとどめを刺した
砂となって消える魔神
「あっけなかったね」
「あなた達はそれだけ強くなったってこと。私達より強いかも」
最強の勇者に褒められるって悪くないね
竜魔神を倒したけど、体力にはまだかなり余裕はある
このまま進んでも平気そう
「敵、来てます~。血の探知にひっかかりました~」
ルージュさんの能力ってそんなこともできるんだ
視てみると魔力のこもった血の霧が周囲ニキロに渡って散布されてる
この人、かなり有能じゃない?
場面変わりアラマキ、ビイ・ムー、グルリシアチーム
アラマキの後を必死でついて行くビイとグルリシアの二人
「疲れはでてござらんか? 少し休むでござるか?」
「大丈夫ですアラマキさん。俺だってアラマキさんやミミニニに追いつけるよう必死に頑張って来たんだ」
ビイは笑顔でそう答える
「僕も大丈夫。大切な人たちを守るために僕だって強くなったんだ。このくらいじゃへこたれないさ」
ビイもグルリシアもまだまだ大丈夫だとアラマキにペースを合わせた
「ふふ、それでこそでござるよ」
そんな三人の前に大きな鎧が突如として振って来た
その大鎧の後に鷹のような翼を持った男も降り立つ
「魔神でござるな」
「クハハハハ! 俺は銀鎧の魔神ゴルグガン。こっちの紹介もしておくぞ。こっちは鷹の目の魔神カー・ラーだ」
鎧でこもった声で話すゴルグガン
どうやらもう一人のカーという男の方は完全に支配下にあり
「クハハ、お前らが最初の犠牲者だ。この銀鎧の手によって死ねるんだ。喜ぶといいぞ」
ゴルグガンが背中の三メートルはあろうかという大剣を抜き放つ
カーの方は銃のついた小刀二刀を構えた
「ジャッジメントシルバー!」
ゴルグガンの大剣により大地が穿たれて地面が大きく揺れる
だが三人ともさすがに鍛えてあるだけあり、その程度の揺れでバランスを崩すことはなかった