決戦4
「ふむ、トガツメヒメ様に頂いた新しい神刀の威力、すさまじいでござるな」
少し光って見える刀をブンと振って蛇の血を落とし、刀をしまうアラマキさん
か、かっこいい
「アラマキさん、報告は出来たんですか?」
「うむ、報告ついでに情報も母う、トガツメヒメ様から仕入れておいたでござる」
ひとまず街に戻り、話をすることになった
街に戻ると猫精霊達が出迎えてくれる
「あの強力な魔物を倒すとは、さすが救世猫ですな」
長老が大げさに喜んでいる。そのしぐさが可愛いからあとでモフモフさせてほしい
ひとまず全員長老の家に集まった
「あなたが猫精霊の長でござるな? 姫様から話はよく聞いてたでござる」
「おお、トガツメヒメ様か。わしが子猫のころから可愛がっていただいていたのじゃよ」
長老って何歳なんだろう? クロが500歳って言ってたから、単純にその三倍くらいだとして、1500歳くらい?
精霊って長生きというか寿命がないんだけど、そうとうに長く生きてるってことだね
あれ? トガツメヒメ様って、何歳?
「さて、拙がトガツメヒメ様から得た情報と言うのは、あの黒い少女について」
黒い少女は様々な国、場所にある魔王の思念から複製体と思われる魔王を作り出してる
まあ私の持論だけど、思念、もしくは魂が込められてるんだと思う
味方になってくれた古の魔王なんかは完全に自我を保ってたしね
「黒い少女は現在超巨大の魔王ドグラルマ、瘴気の魔王フロウなど危険すぎる魔王を従えてとある場所に腰を落ち着かせているでござる」
「とある場所?」
「うむ、そこはヒトが踏み込めぬただただ闇が満ちた不毛の土地。遥か遥かな昔に破壊の魔王と呼ばれる異次元から来た魔王によって作られた土地でござる。その名も黄泉」
「黄泉って、死者の国みたいな?」
「うむ、トガツメヒメ様の故郷にある話からとった名前らしいのでござるが、そこは死者すら容易に踏み込めないのでござる。拙の義姉妹に優秀な間者がいるのでござるが、彼女でも最深部まではたどり着けなかったようなのでござる」
「そんなとこへどうやって行けばいいの?」
「そこなんでござる。肝心のそこがトガツメヒメ様でも思いつけないのでござるよ。拙ならあるいはたどり着けるかもしれんでござるが、拙の実力では恐らくたどり着く前に配下の魔王にやられて終わり、で、ござろうな」
まいった・・・。そこに引きこもられて魔王たちを使役してこられたら打つ手がないじゃない
全員が口をつぐんで考え込み始めた