再集合
みんなと別れて一か月ほど経った
体を安定させるために長老とクロから色々習ってた
ちなみに他の猫精霊達とも仲良くなって、彼らからも様々なことを教わった
私の今の力、恐らくはあのポイゾナを簡単に倒せるほど、だと思う
いやだって魔物と戦ったりしてないからいまいち分かんないんだもん
そんな最中のこと、猫精霊の国に来訪者があった
「タルニャ!」
「まあミア、それに、クロさんもお久しぶりですわ」
タルニャ、見ればわかる。すごく強くなってる。気がする
まあ実際体内魔力が跳ね上がってるしね
「ミア、なんだか雰囲気変わりまして?」
「分かる? 精神生命体になれたんだ」
「精神生命体?」
「あ、精霊になったんだよ」
「まぁ! 素晴らしいですわ!」
ひとまずタルニャは宿?というか長老の家で待っていてもらうことにした
フィオナちゃんたちがいつ戻ってくるか分かんないしね
とかなんとか言っていたら三日後に来た
久しぶりに会うフィオナちゃんに思いっきり飛びつく私
「ミア! 久しぶり」
よしよしと頭をなでなでされ、気持ちよくなる
フィオナちゃんは私のツボをよーくわかってくれてるからねぇ
「フィオナ、久しぶりですわね」
タルニャも手を振りながらこっちに走ってくる
「タルニャ!」
フィオナちゃんも見たところ魔力が上がっているのと、なんだろう? 何だか見たことのない力が溢れてる。気がする
「あれ? アラマキさんは?」
「それがまだなんだよね。そのうち来るとは思うけど・・・」
ひとまずアラマキさんが戻ってくるのを待つため、皆で長老の家に厄介になることにした
そして一週間後のこと
「大変だクロ姉ちゃん!」
長老の家に飛び込んできたのは国で一番若い猫精霊のチャコという子
茶色の毛に横腹にある黒毛の丸いマークが印象的な女の子
「どうしたっすかチャコ」
「ニャンパの森ででっかい蛇の魔物が出たの! しかもバカ強い!!」
猫精霊の国は通常の土地より魔力やら龍脈の影響が強いらしくて、ときおり名前のつきそうな特殊な魔物が生まれるみたい
精霊になってる猫たちにとってはそこまで問題じゃないけど、ここにはまだ精霊になれていない猫たちもいるわけで、そんな彼らが被害に遭う可能性もある
「私達が行くよ」
当然私はその子達を守るために立ち上がった