表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
334/488

ミア5

 第三階層

 今度はなんだかSF映画によく出てくるような、宇宙船の通路みたいな場所だった

 チカチカと何かの光が光ってたり、近代的な自動ドアのようなものがあったり

 てかこのドア開いて中見た方がいいのかな?

 私は扉の一つの前に立って開けようとしたけど、猫の体じゃ扉まで届かなかった

「開けたらいいんすか?」

「うんお願い」

 クロが扉を開けると、そこはやっぱり宇宙船の船室のような部屋だった

 今の今まで誰かいたかのような痕跡があって、まだ湯気の立つコーヒーが置いてあった

「うげ、なんすかこのネバネバ」

 クロが触った机には何か透明の粘液が付着してる

 クロは指でそのねちゃねちゃした液体をこねくってから、椅子にかかっていたジャケットに擦り付けた

「これ、血が」

 その椅子には血がついていて、明らかにここで何かあったことを物語っている

「何かに襲われたみたいっすね。でも暴れた形式がないってことはひゃう!」

 クロが部屋の中を調べていると、上から何かが垂れてきた

「こ、これって、この粘液と同じっぽいっす。生臭い匂いもいっしょっす」

「じゃあここから何かが来て、ここにいた人は襲われたってことかな?」

 粘液が垂れてきたのは、上にある通気口のような場所

 そこは開いていて、少し広がっていることから何かが通ったに違いない

 これはいよいよをもってあの映画のあの化け物みたいなものに襲われた可能性が高くなってきてる

「別の部屋に行ってみよう」

 最初の部屋を出てから、正面にある二つ目の部屋に入る

 ここは女性の部屋だったのか、フローラルな香りがしてるのと、血がいっぱい飛び散ってるから血の匂い

 机の上には若い男性の写真が置いてある

 どうやら宇宙人なのかな? この世界でも見たことのない人種の男性だ

 やっぱり粘液がそこかしこにあって、上を見ると通気口がグチャグチャになっていた

 そこに血がついていることから、この部屋にいた女性もここから攫われたのかも

「これ、なんの試練なんすかね? 人を襲ってる魔物を倒せばいいんすかね?」

「かもね」

 正直怖いんですよ私

 こういうモンスターパニックはとにかく苦手で、映画とかも一回見てもう二度と見なかったからなぁ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ