表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
329/488

フィオナ13

 一撃ごとに怒りが増し、その力が高まって行くウガルガルフ

「ウガアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 今やその一撃はミサイルのように周囲を巻き込んで破壊している

 時間をかければかけるほどにその脅威度が増しているようだ

「フレアメテオ!」

 ティンクルウスの星魔法がウガルガルフに降り注ぐが、その隕石を拳で簡単に砕いてしまう

 手が付けられないほどに激しく暴れるため、中々近寄れない

「一閃! 気愛!」

 フィオナは剣撃を飛ばし、ウガルガルフの動きをほんの少し止めることに成功した

 そこをさらに接近し

「ラヴァーブレイブ!」

 人の目では追えないほどの剣速でウガルガルフを切り刻む

 一撃一撃はウルガルフの肌に少し傷を与える程度だが、寸分たがわず同じ個所のみを斬り続けている

 そのため、ウルガルフの右腕が切り落とされた

「魔剣タルタル!」

 ワサビはその隙を見逃さず、魔剣を召喚して傷口をさらに広げた

「魔剣ソルティス」

 バランスを崩したウルガルフの左腕を切り刻むワサビ

 半分まで斬ったところでメアリーとエルヴィスの合体魔法が直撃した

「「ゴッドウィンド!」」

 複雑に乱流する風の刃によってウルガルフの左腕も落ちる

 だがそれでもウルガルフの猛攻は止まらない

 腕が無ければ足でと言わんばかりに地団太を踏み、周囲がクレーターのように凹んでいく

「ラヴァーーーー! レイブ!」

 高速で移動しながらの突きにより、ウルガルフの脇腹が大きくえぐれる

 致命傷に見えるが、なんとその瞬間を狙って反撃していたのか、フィオナの右腕が肩からグチャグチャに変形していた

「あああ!!」

 激痛に耐えながらも剣を放さず、左腕で構えると再びレイブを繰り出して胸を貫いた

「グルルルアアア・・・。見事」

 ウルガルフはニタリと笑うと土へと還った

「はぁはぁ、う、すごく、痛いです」

「わわわわ、勇者様! すぐ帝都で治療しますから! 死なないでぇえ」

 そんなティンクルウスの声を聴きながらフィオナは気を失った

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ