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フィオナ6

「おおいいねいいね、やっぱお前のその力」

「セイヴァー、アムル!」

 剣の力を解放するフィオナ

 だがその力は剣の性能だけではない

 フィオナ自身の内包された力も剣に乗っていた

 すでに回復していたカムオルは拳をグッと握るとそこに闇の力を込める

「デビルズウェーブ!」

 ドゴンと地面にたたきつけると、闇の波が四人を襲った

「聖剣ペプロナ!」

 守ることに特化した聖剣を召喚し、波を防ごうとするワサビ

 少しは止めることができたが、すぐに聖剣ペプロナが砕けた

「聖剣ブラパル! 聖剣ホワパル!」

 双剣型の聖剣で波をなんとか受け止めたワサビだが、それも長くは続かず吹き飛ばされてしまった

「アクアヴェール!」

「カード魔法、聖なる大盾!」

 メアリー、エルヴィスもその波を防ぐために動くが、あっけなくワサビと同じように飛ばされた

 フィオナの後ろで3人は立てずに地面に這いつくばっている

「ハァ!」

 剣で波を突く

 するとその剣先から光の波が放出され、闇の波とぶつかり対消滅した

「うお、その力・・・。ハハハハ! そうか、お前そうなのか! こりゃいい、ハハハハハハハハ!」

 大笑いしているカムオル

 何が何だか分からない4人は目を丸くしていた

「はは、はぁ、お前その力をもっと伸ばせ。魔王、倒せるといいな。先に進んでいいぞ。俺はもう満足だ。それより早くこのことを伝えたいからな」

「伝える? 誰にですか?」

「ん? まあ上司だ。それよりもだ勇者。お前勇者の力がちゃんと目覚めてないだろ? それはな、今示した力とうまく混ざり合ってないからだ。うまく使え、俺からのアドバイスだ」

 カムオルはそういうとその場から急に消えた

「何だったんだろう?」

 メアリーの魔法で傷の言えた3人がフィオナの元へ駆け寄ってくる

「分かんないけど、勇者の力とは別に何か力を持ってるって言われたの。よくわからないけど、その2つが混ざれば・・・」

 フィオナは既にそのイメージを始めていた

 その二つの力を練り合わせるイメージ

 フィオナはそれを想像しながら、仲間と共に次の階層への階段を降り始めた

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