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タルニャ1

 ひとまず国にもどることになったタルニャは、自身の能力について改めて見定めるため、帰りの道中でその力を見つめなおす

 馬車に揺られ、自分以外の勇者のことを思い返してみた

 フィオナは自分と同じくまだ自身の力が何なのかを理解できていない

 光と闇の勇者はその名の通り、光の力と闇の力を使う

 槍を自在に操る力た、水そのものと言ってもいい力を持った者もいる

 アラマキは時空間を操って最強と言われている

 そんなアラマキでも魔神には大したダメージが与えられていなかった

「わたくしが力をつけたところで、あのような怪物に勝てるのでしょうか?」

 自信が小さくしぼんでいくタルニャ

 しかし自身の頬をパチンと叩いて気合を入れなおす

「きゃああ!!」

 突如前を走っている馬車から悲鳴が聞こえてきた

 前には冒険者も乗っているため、すでに戦闘になっていると考えたタルニャは盾を取り出すと急いで外に飛び出した

「何事ですの!?」

「魔物の群れです! おかしい、こんなところにあれほどの数が出るはずないのに」

「冒険者の方々! わたくしは勇者ですの! 協力して敵を倒しますわよ!」

「おお、勇者様がいるのなら心強い」

 冒険者の数は十二人で、戦えそうな乗組員を合わせると戦力は二十人ほど

「魔物は?」

「ウルフとボアの群れだ。そこまで強くないが・・・。捕食されるはずのボアがなぜウルフとつるんでるんだ?」

 自然界ではありえない組み合わせの群れ

 その魔物たちは目が赤く光っていて、何か様子がおかしい

「操っている者がいるかもしれませんわ。ひとまず蹴散らしますわよ!」

 冒険者たちと協力し、盾で魔物を薙ぎ払っているタルニャ

「シールドブレイク!」

 持っていた大盾がバーンと弾けて魔物たちにあたる

 相当な威力で叩きつけられるため、魔物たちは一気に動けなくなり、そこを冒険者たちがとどめを刺していく

 だが減ったと思ったとたんにまた魔物が追加される

「やはり何かに操られている。もしくは、召喚されている?」

 タルニャは次から次へと追加で現れる魔物を見て召喚という仮説を立てた

「召喚者がいるなら、見つけなくちゃ」

 探知を開始すると、魔物の群れに紛れて、魔物とは違う魔力があるのを発見した

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