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猫精霊の国6

 猫精霊王ことじっちゃんと呼ばれる存在

 かなり大きいらしくて、クロが自慢していた

「じっちゃんはすごいんすよ。うちは一体が精々の英霊猫召喚を数百体は召喚できるんす」

「あんな強い戦士を!?」

「ふふん、うちに嫁にくればそんなおじいちゃんがミアちゃんのおじいちゃんにもなるっすよ」

「お断りします。それどんなプロポーズよ」

「やっぱ駄目っすか。でも諦めずずっとアタックするっす。精霊になれば寿命もなくなるっすからね。殺されない限り死なないっす」

「寿命がね・・・。まあ覚悟してたからいいんだけどね」

「さてついたっす。ここがじっちゃんのいる家っす」

 結構大きい屋敷だけど、巨大な猫って聞いてたからこの大きさも致し方なしってとこかな

 屋敷にはメイド服を着た猫たちがいっぱい寝てた

 働いてたじゃなくて、いっぱい寝てた

「あの、この子たちは?」

「メイドっすけど、基本のんびりすごすのがこの国の方針っすからね。寝てばっかりっす」

「それメイドの意味あるの?」

「ないけど面白いでしょ?」

「はぁ、まあ」

 そんな働いていない猫たちを通り抜けて、奥の部屋に案内されると、そこに確かに大きな猫が寝転がっていた

 じっちゃんと呼ばれるほど年を取っているようには見えないけど、ゾウなみに大きな猫だ

「おお、救世猫様が来られたか! クロ、こっちへおいで」

「はいっす!」

「いい子いい子、いい子じゃ」

「へへへ」

 なでなでされてるクロ

 幸せそう

「あ、じっちゃん、ミアが精霊に進化出来ないんすけど、理由わかるっすか?」

「ふむ、こっちに来てくれるかなミアどの」

「うん」

 大きな猫精霊王の前にちょこんと座ると、猫精霊王の肉球がポフっと頭に置かれた

「ふむふむ、なるほどのぉ。精霊力は足りておるし魔力も・・・。なんちゅう量じゃミアどの・・・。自然を敬う心もしっかりとあるし、仙力もしっかりと充実しておるな。気力は、ああこれじゃな。気力が規定値に達しておらん。気力を伸ばさねばならんが、お主あまり体を鍛えておらなんだのか?」

「えと、恥ずかしながら、もって生まれた身体能力と能力にかまけてたかも、しれないです」

「ふむ、なれば迷宮じゃ。この国にある迷宮は精霊になるために必要な試練を貸してくれる」

「うちも入ったっす! じっちゃん、うちミアちゃんと一緒に迷宮に入って来てもいいっすか?」

「ふむ、いいじゃろう。ただし手助けはなし、見届けるだけじゃぞ?」

「はいっす!」

 迷宮か、たぶんその気力を伸ばすために体を鍛えるみたいな感じの試練になるんだろうなぁ

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