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猫の力14

 メアリーと合流すると二人は街へ繰り出した

 この街にはおもちゃ屋があるらしく、二人はそこに向かうとのこと

 もちろん私もついて行くよ

 この世界の玩具、フィオナちゃんがぬいぐるみをいっぱい持ってるのは知ってるけど、他にどんなものがあるのかもちょっと気になる

 まあ木のおもちゃとか積み木とか、そういうのが主だろうね

 と、思っていたけどまさかのものがあった

 からくり人形だ

 よく見るお茶くみ人形もいるけど、その他にもオルゴールみたいなのに和風の様相のおもちゃや、ブリキのロボットを模したようなからくり人形などなど

 これは、もしかして

 目を輝かせているフィオナちゃんが持った竹細工の人形を見てみると、メイドインサミダレと書かれていた

 サミダレ製・・・

 これってやっぱり、サミダレの姫であるトガツメヒメって、地球の、しかも日本からの転生、もしくは転移者なのかも

 でも二千年くらい前からいるって聞いたからなぁ

 ちょっとした仮説だけど、転生するときって過去にも飛ばされたりするのかな?

 いや違うか、向こうで亡くなった時点でこっちの時間は二千年前だった

 つまり時の進み方が違うのかも

 もしトガツメヒメに会えたら・・・。一国の姫だから無理かな?

 でも会えたなら聞いてみたいなぁ

「私これにしようっと!」

 え!? そ、それですかフィオナちゃん?

 どう見ても市松人形。しかも目怖!

 呪われそう

 で、その市松人形の説明を読んでみると

 自動で髪が伸びる人形と書いてある

 どう見てもじゃなくて呪いの人形そのものだった・・・

 でも鑑定で見ても悪い効果は付与されてない

 持ち主をむしろ幸福にしてくれる人形みたい

 まあ仮にも国のブランドをしょってるんだから変なものは売らないか

「私はこれ!」

 メアリーが選んだのは車?

 ちゃんとタイヤの回る車だこれ

 メアリー意外と男の子趣味だね。手で押して遊んでるの可愛いなぁ

 二人は父親にもらったお小遣いでおもちゃを買って、大満足で店を出た


 一方その頃、ちび猫ちゃんツーをつけたスヴィラナさんを見てみると、どこかを走っているのが見えた

 なんて速さなんだろう

 体感だけど時速六十キロは出てると思う。というかスピードがどんどん上がってるんだけど

 加速に次ぐ加速でもう周囲の景色は線になってる

 ちび猫ちゃんツーも振り落とされまいと必死だ。ごめんね

 そしてその日の夕方には彼女は国境付近についていた

 帝国との国境の山脈

 これがあるから帝国は大々的に戦争は仕掛けれないらしくて、当然こっちからあっちに行くのも一苦労

 あの騎士の女性はどうやって来たんだろう?

 帝国はどうにかしてこっちに来る術を持ってるのかも

「さてと、久しぶりに山脈越えと行きますかね」

 スヴィラナさんはグーンと伸びをするとその場にしゃがみ込んだ

 そして、太ももの筋肉が膨張すると、一気に伸びあがって飛ぶ

 なんて跳躍力

 いっきに数十メートルほども飛び上がって、急な山脈のがけを登り始めた

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