表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
259/488

魔王の王13

 二日後

 準備を終えた二人に連れられて私達は調査に同行した

 向かったのはラトルリア高原と言う場所で、かつて死者の魔王というアンデッドの魔王が討たれた場所

 リトリア国内でも忌み地とされている場所、よくアンデッドの魔物が現れたり、襲われてアンデッドにされるという事件が起こるため、危険地帯にされているところ

 ここで黒いローブを着た何者かが入って行くのを、近くの村に住む人が見て、心配になってギルドに報告したらしい

「何が出るかは分からないから慎重に行こう。少し前にスケルトンドラゴンが目撃されてるからね」

 スケルトンドラゴンはAランクの魔物

 強大な力を持ったドラゴンが死してアンデッドになったものだけど、生前より弱まっているとはいえその力は侮れない

 クピアさんは周囲に探知系の魔法を張り巡らせた

 凄い制度と範囲

 半径数キロにわたる探知なんて私でも難しいよ

 さらにダメ押しでニッサさんも魔力を感知する魔法も張り巡らせている

 これなら何が来ても対処できそうって思ってたらなんか出た!

「スケルトンか。まあこのくらいなら十分対処できるね」

 出てきたのはスケルトン五十体ほど

 弱いとはいえ数が多いと疲弊してやられることもあるから油断ならない相手

「波動斬り」

 突然クピアさんが居合のように剣を抜いたかと思うと、スケルトンの頭が全て砕け散った

 うわぁ一撃・・・。これがSランクの実力

「さ、先に進むよ」

 何事もなかったように歩き始める

 あれだけの気力を練り上げて攻撃に転じるなんて、相当な鍛錬を積んだに違いない

 なんて分かった風なことを考えてみたり

 実際気力は鍛錬を積まないと発揮できないらしい

 だから頑張ったのは間違いないよ

「む、また来たみたいだね」

 次はゾンビの大群

 およそ千体はいそう

 しかも中にはリッチやらゴーストも混ざってる

 リッチやゴーストはサミダレ国にもいるけど、あの人たちは自我を取り戻して人間と変わらないからね

 こっちは既に魂もないただの化け物なんだよね

「ホーリーフレア!」

 単純な魔力量がメアリーを凌ぐニッサさんの浄化魔法

 あれだけいたゾンビやゴーストたちが消え去ってしまった

「す、すごいですニッサさん!」

 目を輝かせるフィオナちゃん

 ゾンビのあともアンデッドはたくさん湧いて出てきたけど、ずっと順調に進んでる

 うん、順調な時ほど気を引き締めて、だね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ