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魔王の王8

 シュルシュルと伸ばした棘がどこまでも追ってくる

 一本一本は大したことないけど、その棘には猛毒、さらには無限とも思えるような数

 私達は段々と疲弊していった

「まだまだ!」

 でも私はまだまだ戦える!

 皆を守るために私は仙力と妖力を同時に発揮した

 自分でも驚いたけど、私のなかで二つの力が混ぜ合わさった気がした

「仙妖術、飛雷閃!」

 空が陰り、雲から雷がいくつも落ちて来る

 それは正確にポイゾナを貫いた

「グギャギギギギ」

 表皮が焦げて内部の植物がむき出しになる

 ツルのような植物が筋線維みたいになってる

「ううう、痛い、痛い、フシュルフルル、お前、ねこぉ、かぶりついてやるぅうう」

 めちゃくちゃ怒ってる! 怖い!

「まだまだ! 仙妖術、空刃斬!」

 見えない空気の刃がたくさん出てポイゾナの両腕を切り落とした

「フシュル、お前は、最後に殺すぅ。他の奴らの頭をぉ目の前に並べて、絶望させてから喰ってやるぅウウウアアアアシュフフフフルルルル!!!!」

 切り落とした腕はすぐ生えてきた

 その腕がぎゅるるんと伸びてきて私を掴んだ

「そこで寝ときなさいよねこぉおおお!」

 そして私は思いっきり地面にたたきつけられた

「ぶぎゅっ!」

 胸が痛い

 肋骨が折れて肺に刺さったのか息もできない

「ミア!」

「フシュルルルルルルフフフフ!! まずはお前ぇ!!!」

 狙われたのはエルヴィス

「カード魔法! フルフレア!!」

 業炎の火柱が上がるとポイゾナを包み込む

 でもその火柱から焼けこげたけどまだまだ元気そうなポイゾナが出てきて、表皮を自分で剥がして元に戻った

「嘘、これで倒せないなんて」

 エルヴィスのとっておきのカード魔法

 それを破られてしまった

「もらったぁ!」

 ポイゾナの鋭くとがった腕がエルヴィスの腹部を貫く

「フシュルフルフル! 一人目ぇ」

 フフ、それはポイゾナの勘違い

「せ、仙術、本分身・・・」

 たたきつけられたものの、私の骨折は段々と治ってきている

 何とか仙術を出せるまでになったので、慌ててエルヴィスの分身を作って貫かせたってわけ

「ねこぉおお!! 邪魔ぁあああ!!」

 そこを見事にフィオナちゃんの剣が貫いた

「ぐぐぎぎぎぎ!!」

 ポイゾナの頭部に刺さる剣

 でもそういてばこいつって、植物、だよね?

「フシュルフ、ギギギギギ!!!」

 歯のようになっている茎部分をギリギリと噛みしめて怒りがどんどんたまっている様子

 刺さっている剣を自分で頭を引き裂くことで抜き、頭部を一瞬で再生させる

 その時私は気づいた

 再生するときは必ず足を地面に埋めていることを

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