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猫の力10

 ここは近くに森があって、たくさんの魔物がいるらしい

 ここなら私の力を試せるかも

 なにせ女神様がさらに私に加護をくれたからね

 あの時、生死の境をさまよった時に女神様にもらった加護

 正直魔物と戦うのは結構怖い

 だって最初に戦ったあの魚男が怖すぎたから

 今日の岩トカゲだって、大きすぎてまるで恐竜だったし

 だって人間サイズのとかげだよ!? そんなのワニじゃん!

 でも戦うことを怖がってたら守れるものも守れないもん

 そんなわけで森に入ってきたわけだけど、いきなり囲まれちゃった

 相手は大きな蛙の魔物

 えーっと、アーストードだって

 でっか、こっわ

 蛙なのに群れで行動してるんだ

 で、私を完全にえさとして見てるねこいつら

 舌をペローンと長く伸ばしていきなり攻撃してきた

 その間も土の中から続々と蛙が溢れて来る

 気持ち悪いし怖い

 でもここで勇気を出さなきゃいつまでもただ守られるだけの猫

 気ままなゆったりまったり生活には大切な人たちがいなくちゃいけない

 だから戦うよ。守るために

 能力、肉球パンチ、呪い

 パン、パン、パンとリズムよく蛙のほっぺを叩いて行く

 その蛙たちにバットステータス呪いが付与された

 ただ呪いってどんな呪い?

 殴られて吹っ飛ばされたことで蛙たちも警戒し始め、円の形に取り囲んで様子を見始める

 呪われた蛙をちらりと見ると、なんだかもがき苦しんでいた

 そして殴られたところから黒く変色していって、ボロボロと肌が崩れ始めて中身が・・・

 いやいやいやいや!! えっぐい!!

 待ってこれ封印!

 こんなの人間に使えないじゃない!

 次に引っ掻き能力を見てみる

 爪を伸ばしてピョーンととびかかってきた蛙を爪で斬り伏せる

 スパッととんでもない切れ味で蛙がバラバラに・・・

 うげぇ、刀より鋭い切れ味

 これも人間相手には使えない


 そうして能力を把握するため色々と試してみてたら日が沈んできた

 蛙はほとんど全滅

 あと一匹はどうしたらいいのかこっちの様子をうかがいつつ逃げる隙を探してるみたい

 私はそのままくるりとそいつに背を向けて発ち去ろうとした

 そこにとびかかってくるアーストード君の生き残り

 判断を誤ったね

 猫パンチ、双

 飛び上がるようにして前足をそろえ、蛙のお腹に撃ち込む

 まるで大砲みたいな威力

 蛙は口から形容しがたい何かを吐き出して息絶えた

 勝利、完全勝利です

 近くの皮で蛙さんからもらったたくさんの返り血と、形容しがたい何かを洗い流してから帰路についた

 いくつか舌による攻撃を受けたはずだけど全くの無傷

 女神様、どれだけ私の体を強化してくださったのですか

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