魔王の王3
一日後
私達は未来都市へと到着
まあ、うん、首都と同じくらい発展してる街って感じだね
ここでは少し観光を楽しむことにした
ギルドは無くて、この街には自衛用ロボットが常に住民を守ってるから安全らしい
確かに今までの街よりロボットの数が多いね
「あのロボット可愛い!」
コロコロとした丸いロボが宙を浮いて何かを運んでる
多分配達用ドローンみたいなものかな?
つぶらな瞳が可愛い
「うわ、強そう」
大きくて武骨な警備ロボットもいる
手にレーザー装置のようなものがついてるのが怖い
「見て見て、あそこに定食屋さんがあるわ!」
メアリーが興奮して見つめる先には、他種族も食事ができる大きな定食屋があった
これはもう行くっきゃないでしょ。お腹もすいたしね
まだお昼時じゃなかったからお客さんはまばらで空いてる
仕込みは終わってるのかいい匂い
「メニューが空間に浮いてる」
ここのメニューはホログラムで、私達が席についてすぐに浮かび上がった
それぞれがよく吟味して注文する
メニューの商品名を指で触るとその料理がどんなものか見せてくれるので、知らない料理でもある程度どんなものか分かるのもグッド
注文し終わって五分もかからず全員の前に料理が到着
私はレバニラ定食ぅ
いやしょうがないじゃん目に着いたんだから
だってこの世界に来てからこういうの食べてないし
欲しかったんだもの
「フフ、ミアおいしそうに食べるね」
「う、がっついてるとこ見ないでよ恥ずかしいから」
この定食屋さん、かなーり美味しい
味付けが絶妙
それもそのはずで、ここでは客のその日の体調や、体温を見たり、現在の気候状況なども一瞬で調べ上げて、そこから最適解の料理を作り出してる
料理の達人でも難しい技術だよこれは
もう大満足も大満足で食べ終わって、この後は宿を取って観光ってことになったよ
見どころは映画だってさ
楽しみだねぇ