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猫の力8

 本を持ったままはさすがに猫としてもあれなので、本は空間収納にしまっておく

 あ、そう言えば前に魚男から手に入れたあの魚玉、あれどうしよう

 強化に使えるって書いてあったけど、ターナーさんに渡してみようかな


 宿に帰るとターナーさんもフィオナちゃんたちも戻って来ていた

 そのターナーさんに咥えていた魚玉を渡す

「お、なんだミア、それって・・・。お前魔物を倒したのか!? しかもこれ、サハギンの魚玉じゃないか。レア素材だぞ」

 ああ、そう言えばなかなか手に入らないって鑑定に書いてあったっけ

 いきなりレアな素材を手に入れるとか、多分女神様の加護が何かしら働いてるんだと思う

 一応能力の欄を見てみると、ありましたよ女神の加護の欄に、レアドロップ率アップって言うのが

 二分の一の確率でレアな素材を手に入れることができるらしい

 何そのバカみたいな効果・・・。いやうん、すごくうれしいです

「ありがとうミア、これは大切に使わせてもらうよ。水属性攻撃を武器に付与できるようになるんだ。魔法が使えない者でも水属性攻撃ができるようになるから、かなり重宝されるぞ」

「んにゃ!」

 頭を撫でてもらえた

「しかしまぁお前強いな。サハギンはCランク相当の魔物だぞ」

 そういえばランクなんてのもあったね。私には関係ないけど一応知識として入れておいたんだ

 この世界には冒険者がいる

 もちろんギルドがあって活躍をするとランクアップするっていうあれね

 最低ランクは冒険者魔物共にFランクで、最高ランクがAランク

 ただ、その枠組みから外れる魔物や冒険者もいて、彼らは一様にSランクと呼ばれてるみたい

 例えばドラゴン

 ドラゴンは最低でもAランクで、レッサードラゴンというドラゴンの劣化版みたいなのがBランク

 Sランクのドラゴンと言えば古代竜のエンシェントドラゴンとかエルダードラゴンとかいうのがいる

 そんなの普通は会わないし、領域を犯したりしなきゃ襲っても来ない

 人間が生きているうちで出会えたらラッキー、みたいな

 図書館で読んだ歴史書の中には、エルダードラゴンと仲良くなった冒険者が、ドラゴンの秘宝である神代の宝剣を授かったとか

 今その宝剣の行方は分かってないから眉唾物だけど、エルダードラゴンは、数千年を生きるドラゴンは確かにいる

 数年前の記録書物にエルダードラゴンの目撃証言が残ってたからね

 人語を話したらしいから、明らかにSランク以上のドラゴンで間違いないらしい

「ほらミア、ご飯だぞ」

 今日は宿の食堂で食べてる

 ここのおススメは黒米と鳥肉のスープライスで、鳥肉の濃い味のスープの中に黒米が入ってる

 私のは味付け薄めのものを用意してもらってた

 床に置いてもらって一口ムシャリ

 さっきまでいろいろ考えてた思考が一気に吹き飛ぶ美味しさ

 鳥肉やわらかぁ

 何の鳥かなんてわからないけど、うますぎる

「ミア、慌てて食べて喉に詰まらせないでね」

「んにゃん!」

 夢中で食べてたらもう皿が空に

 ケプッ

 美味しゅうございました!

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