魔王との戦い36
街はもう圧倒的って言うしかないよね
これぞ未来都市
元々機械人たちの文明はかなり進んでたんだけど、それが異世界人の研究者や能力者によって発展に次ぐ発展
もはやこの国だけ異世界みたいな
段々とこの世界はこんな未来的な世界に変わっちゃうのかも
とまあこのときそう思っていたわけなんですがね
「大丈夫皆?」
私が声をかけるまで皆口を開けたまま動かなくなっていた
街がすごすぎてもはや言葉も出ないみたい
「あわわわわわわ」
「何が何やら、あの宙を浮いている人は何で透けていますの!? あそこにある大きな四角いのはなんで人が入ってますの!? あんなに平べったくなって・・・。まさかああいう機械人の方もいますの? え? 見てくださいまし皆さん! あそこの洋服屋さん、入った人が直ぐに出てきて、もう着替えてますわ! 手品ですの!? まぁ、あそののお料理屋さん、なんていい香りですの! 今まで嗅いだことのないような美味しそうな香りですわ!」
矢継ぎ早にものすごいスピードでまくし立てるタルニャ
とりあえずタルニャが言っていた料理屋に行ってみることに
ともかくいい匂いがするから、私達までお腹がすいちゃったからね
中に入るとまるでファストフード店のような出で立ち
座席があって、そこで注文できるみたい
タッチパネルがホログラムのようなものになっていて、宙に浮いたメニューをタッチすると注文できる
それぞれ好きなものを選んで待ってると、十秒ほどで到着
なんとドローンが運んできてくれた
ドローンがごゆっくり~と言って去って行く
なにあのドローンたち! 可愛すぎるんだけど!
それぞれちゃんと自我があるようで、動きはバラバラだけど、料理を運ぶ時はしっかりと連携が取れてた
「美味しそう!」
皆頼んだ料理に涎を垂らしながらむしゃぶりついた
あ、むしゃぶりついたは比喩ね
ちゃんと行儀よく食べたよ
私は多分何かの鳥を使ったから揚げ!
衣サクッとジュワ―な肉汁がもう天にも昇るかのような美味しさ
ちなみにお替り自由なんだけど、子供ばかりだからそんなに食べれない
それぞれが食べ終わってお腹いっぱいになって、お題を払おうとしたんだけど、この街では料理や服などは無料提供なんだって
こんなに美味しいものが無料なんてすごいよね