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魔王との戦い30

 目が覚めたのは一週間後

 オシバナたち召喚された猫は皆もういない

 私はどこかのベッドの上で寝かされていて、ずっと見ていてくれたのかフィオナちゃんが横に寝ていた

「あ、起きたんだねミア」

「うん、また心配かけちゃってごめんね」

「本当だよ! 魔力がなくなっちゃったら死んじゃうことだってあるんだよ? 分かってるよね?」

「うん、初めて使う力だったから油断してたよ。いくら進化して魔力とかが上がってるって言っても、限界はあるもんね。以後気を付けるよ」

 フィオナちゃんのお説教も終わって私はベッドから飛び起きる

 地面に降り立ってからフィオナちゃんと一緒に部屋を出た

 部屋を出ると機械人たちがたくさんいたから、ここが機械人の国であることは分かった

 多分勇者マーキナの拠点の街である副都マシニアかな?

 ドールズの操る魔物たちに襲われてた街だね

 今静かだから、あれから襲ってきてはいないみたい

「ドールズはあれから動いていません。魔物たちも来ていないですし、あの襲撃のときに行方不明となっていた冒険者たちは全員救出できました」

 機械人のギルド職員さんがそう伝えてくれた

「あなた方のおかげです。街の被害も最小限に抑えられました! 本当に、ありがとうございます!」

 感謝されるのっていいよね

 でもまだ問題は解決していない

 ドールズは一体どこへ行ったのか

 あの襲撃の始めにやつは現れて、高笑いをして魔物たちを放った後、どこかへと消えてしまった

 目的はまあヒト族を殲滅ってことなんだろうけど、襲撃が一度だけってことはないはず

 かつてドールズが猛威を振るったのは、その襲撃の多さ

 街が完全に滅んでしまうまで襲撃を続けるのがやつの常套手段のはず

 でも今回は一度だけの襲撃で引いてしまった

「もしかしたらドールズはまだ完全に力を取り戻していないのかもしれません。魔物たちの数が、伝承に残っているよりも少なかったですし、操られていた冒険者たちも自我が完全に残っていました」

 そう、ドールズに操られた人々は死ぬまで操られ続けて、今回みたいに救い出すことはほぼできない

 多分今回は腕試しのようなものだったんだと思う

 ということは、また来るってことだね

「マーキナ様から一報が入っています。雷の魔王ギガウスを討伐できたそうです。もう間もなく帰ってくることでしょう」

 うわ、マーキナって人もかなり強いんだろうなあ

 雷の魔王って伝承だと歴代でもかなりの被害を出してて、勇者たちが集まってようやく討伐出来たような魔王だもん

 もしかしたらそっちも蘇ったばかりで力が弱まっていたのかも

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