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猫の力5

 翌日の早朝、すでに荷物を持って馬車の停留所にいる一行

 出立の準備は整ってるので、次の街に向かって馬車は走り出した

 ていうか寒い! この辺り、もうすぐ冬になるらしくて、すでに気温がかなり下がってきている

 王都辺りはまだ温かいみたいだけど、この辺りは標高が少し高いこともあって寒いみたい

「大丈夫かフィオナ」

「うん大丈夫」

 あったか毛布が用意されていて、それにくるまってるフィオナちゃんと私

 フィオナちゃんの体温も相まってぬくぬくです

 しばらく走っていると、急に馬車がとまった

「何かあったのかもしれん。見て来るからここを動くんじゃないぞ」

「うん!」

 ターナーさんが馬車を降りて先頭馬車の方へ行ってしまった

 好奇心が抑えられなくて私もそのあとをついて行く

「あ、ミア、だめだよ!」

「んなん!」

「大丈夫じゃないよ! ほら戻って」

 うーん、ここはフィオナちゃんに従っておこう

 心配ばっかりかけさせちゃだめだからね

 でもちび猫ちゃんを出しておくのは忘れない

 彼女に色々見てきてもらおう

 ちび猫ちゃんと感覚共有して、私は再びフィオナちゃんの毛布に潜り込んだ

「ふふ、外寒いもんね」

「んにゃ」

 ちび猫ちゃんはしっかりとターナーさんの後をついて行ってる

 ターナーさんが向かう方向には護衛の騎士たちが集まっていた

「何があった?」

「あ、ターナー殿、魔物です。クリスタルバードです」

「ふむ、あれくらいなら何とかなるだろう」

 ターナーさんはそう言うと、あの魔剣を取り出した

「喰っていいぞラプネス」

「ギギギギギ!!」

 うわこわ! 魔剣が喜んでるのか、変な声?を出してる

 そしてターナーさんが一振り魔剣を振ると、クリスタルバードとかいうキラキラ輝く鳥たちの首がポロポロと落ちて行った

 見た目も怖いけど、能力もえげつない・・・

「なんと、たった一振りで、さすが英雄ターナー」

 ターナーさんは称賛の声を浴びてるけど、ヤレヤレと言った感じで私達の馬車に戻ってきた

「もう大丈夫だ」

 数分後、馬車はまた走り出した

 その後は何事もなく、昼過ぎには次の街に到着した

 今度は宿場町じゃなくてちゃんとした町だ

 確か地図によると、この街の名前はビレイだったかな

 大きな街じゃないけど、鉱山があって結構繁栄してるみたいだよ

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