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勇者14

 グルリシアとマーナの二人は、それぞれ自己研鑽によって強くなってきた

 しかし日々の鍛錬だけでは力が足りないことを痛感させられる事態が次から次へと起こった

 二人は今まで避けていたダンジョン攻略

 二つの国の中間あたりにあるダンジョンで、揺蕩う水のダンジョンと呼ばれている

 内部は水であふれていて、マーメイドのマーナなら水中でも呼吸できるため、多少の敵なら問題ないが、彼女は勇者の中でも下から数えた方が早い程度の実力

 とても一人でダンジョンクリアは無理だろう

 そこでグルリシアと共にはいるわけだが、グルリシアの方はエルフ

 当然水中での呼吸はできない

 かつて二人で挑もうとしたのだが、途中でマーナの魔法による泡のカプセルが割れてしまい、断念せざるを得なかった

 そこからマーナの魔法はかなり強化されてはいるが、それでもまだ不安はある

 最深部までどれほどかかるのか、どれほどの強さの魔物が出るのか

 そう言ったことが分かっていない

 加えてこのダンジョンをクリアした者があまりにも少ないため、資料自体が残っていない

 前回ここをクリアしたのも、五百年ほど前の勇者

 その勇者もなぜかあまり資料が残っていない

 地味だが強かったということと、アモスという名前以外性別すら不明と言うことしかわかっていないのだ

「このダンジョンで死ぬかもしれない。でも、覚悟はできてるよね?」

「ええ、私達が強くならなきゃ、国の人々を守れないもの」

 ダンジョンに入っている間は周辺国にいる勇者たちに国を守ってもらえるよう頼んである

 一週間経っても戻らなければ死んでいると思ってもらって構わないとも伝えてある

 準備も万端だ

 二人は揃ってダンジョンの門をくぐり、挑戦が始まった


 ダンジョン

 迷宮とも呼ばれ、世界各地に散らばる試練の場

 遥か昔に神々が創造したとされていて、勇者や英雄たちにより力を授ける場所である

 そのため一般人や通常の冒険者は入ることすら許されないことが多い

 Aランク以上の冒険者なら許可を得て入ることはできるため、そんな彼らが英雄となることが多い

 個人に合った武器や防具が入ることも多いので、挑戦者は後を絶たない

 ダンジョンはそれほどに危険で、魅力的な場所でもある

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