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白い鬼と黒い鬼3

 二人はキョロキョロとはるか上空から世界を見ている

「どう、ハクラ」

「いたよ。マーメイドが多い国にいるみたい」

「すぐ向かうわよ」

「うん」

 マーメイドたちの国、ピュレイア王国

 そこへ向かう二人の鬼神

 そこには勇者マーナと勇者愚グルリシアがいた

 二人の異様な気配を感じ取った二人はすぐにクロハ、ハクラの方を見たが、気配はするものの、姿が見えない

 別次元で姿を隠しているため、そこにいるとは分かっても認識することができないのだ

「何かいる、かなり強い・・・。まったく、なんで僕らの国周辺ばかりでこんなことが起こるんだ」

「大丈夫よグルリシア。敵意は感じないわ」

「確かにそうだけど、正体が分からないと不気味だよ」

 そんな二人の会話を聞いたハクラは二人の前に姿を現した

「わっ!」

「ひっ!」

 二人が同時に悲鳴を上げる

「驚かせてごめんなさい。私は鬼神ハクラ。危険な化け物を狩るためにこの世界にきたの」

「小さな、少女・・・?なのになんだこの強大すぎる力・・・」

 ハクラの力があまりにも自分達とかけ離れているため恐怖するグルリシア

「えと、怖がらないで欲しいんだけど」

「ご、ごめんね。あまりにも力が」

「あ、そっか、これでどう?」

 ハクラは力を抑える

 すると目の前にいるのはただの少女になってしまった

「これなら・・・。えっと、君は、鬼神ハクラ? 鬼神?」

「そこはいいから。えっとね。この国にとーーっても強い異世界の魔物がいるから、それを退治するの」

「君みたいな小さな子がかい? あの光と闇の勇者より小さいじゃないか」

「こう見えても私千歳は越えてるよ」

「げっ、本当かい?」

 目の前にいるのは角の生えた少女

 この世界にも鬼人という種族はいるが、寿命は長くて二百年ほど

 普通なら少女の発言は嘘だと思うが、それが本当だと思わせるだけの力を彼女は持っている

「じゃ、警戒してたところ悪いけど、私達は危害は加えないから、その化け物を倒す邪魔だけはしないでね」

「ああ、君のような存在が追うってことは、僕達じゃかなわないってことだ。ここは君に任せるよ」

「うん、ありがとう!」

 ハクラはペコリと頭を下げて消えた

「世界って広いよなぁ、あんなのもいるんだから」

「私、怖くて一歩も動けなかった。足ないけど」

「でもあの子、一人じゃないのかな? 私達って言ってたよね?」

「聞いてないわよそんな話。聞けるほど余裕なかったもん」

 二人はため息をついて、とりあえず国に報告をすることにした

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