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異世界人12

 アラマキと共に城のトガツメヒメの部屋へ

「ご苦労じゃったのアラマキ」

「いえ、では私は警備に戻ります」

「うむ、たまには休めよ」

「はっ、ありがたきお言葉ですが、わたしは霊故、休息など必要ありません」

「まったく硬すぎるのうお前の頭は、鋼脳じゃのう」

 二人のやり取りも終わり、トガツメヒメがデュースに向き直った

「さてと、白い影についてなんじゃが、この件からh一切手を引け、お前らの出る幕じゃないわ」

「え? で、ですが、危険があるかもしれませんし」

「あほうが、あれに少しでも攻撃してみろ、世界ごと滅ぼされるぞ」

「こ、この星が破壊されるほど、強いということですか?」

「そんなわけなかろう」

「で、ですよね、さすがにそんな存在がいるはずが」

「この世界ごとと言ったじゃろ。全部じゃ、星一つで済むわけない。全部綺麗にまっさらになる。何も無くなるぞ」

「・・・」

 絶句するデュースにさらに続けるトガツメヒメ

「あれはな、神々ですら叶わぬ極みの一つじゃ。鬼神という」

「鬼神・・・。確かジャポンにそのような化け物がいたと聞きますが」

「あれとは全く別物じゃ。本当の鬼神に比べれば、日本の伝承にある鬼神など、ハッ、ミジンコ以下じゃな」

 もはや言葉も出ない

「心配するな、あれは世界を守るために動いておる。世界を滅ぼすことはせん。滅ぶと言ったのは言葉の綾じゃな。それほどの力を持っていると思えということじゃ」

「では、その鬼神は味方、と言うことなのですか?」

「そうじゃな。わらわも見たのは初めてじゃったが、非常に優しい気配じゃったわ」

「姫様がそうおっしゃるのなら、間違いないのでしょう。俺は手を出さないようリーダーに報告します」

「うむ、トガツメヒメのお墨付きと言えばまあ大丈夫じゃろ」

「分かりました。情報、ありがとうございます」

「うむ、ケイジのやつによろしくな」

 ともかく白い影の正体が分かり、少しは安堵できた

 トガツメヒメが大丈夫と言うのなら大丈夫なのだろうとデュースは自分を納得させる

 トガツメヒメの影響力はそれほどに強い

 デュースは姫に礼を言い、サミダレ国をあとにし、異世界人同盟本部へと戻った

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