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魔王との戦い18

「どりゃあああ!!」

 地面に足からめり込んでいく誰か

 かなりイケメンな少年だった

「見つけたよ! 私の体、返してよね!」

 少年のこの口調、それに体を返してって発現からその中身が誰かすぐに分かった

「わ、待ってよ、君メアロンでしょ? 僕だよ。魔王エアロスだ!」

「嘘、ほんとうに? ほんとにエアロスなの!?」

「うん、僕もさっき目覚めたばかりで、何が起こったのか分からないけど、なぜか僕と君の中身が入れ替わったみたいなんだ」

「あの時、魔獣ガーロを倒したわよね? 確実に」

「うん、それは間違いない。現にこの時代に奴はいないからね」

「この時代?」

「ここは僕らが生きていた時代の遥か未来。もう魔獣ガーロに脅かされていた世界じゃないんだ」

「じゃあ、私達はもう戦わなくていいの?」

「うん、魂は入れ替わっちゃったけど、これで僕たち一緒になれるね」

「嬉しいわエアロス」

「あの、アツアツのところ悪いんですがね、私なら二人の体、治せるとおもうんだよね」

「うわ! 猫が喋ってるわエアロス」

「そうなんだよ、この猫ちゃんすごいんだ」

 ひとまず二人に落ち着いてもらって、私はフィオナちゃんたちが来る前に二人を治そうと妖力を溜める

 仕方ない、これは私がやりたいことだから

 この人達はきっといい人たち

 穏やかな力の流れを感じるからね

 私は念じる

「少し待っててね」

 二人に断りを入れて、私はいよいよ開始した

 第二の進化を

「火炎猫、化け猫、翼猫、キャットフェアリー、そして仙猫か。進化せずに放置してたら増えてるし。でももう決まってる。仙猫!」

 私は仙力を持つ妖怪、仙猫へと進化を開始した

 まばゆい光に包まれる

「な、なに!?」

「どうしたんだい猫ちゃん!」

 驚く二人だけど、私の姿を見て驚いた

「すごい、なんてきれいなんだ」

 自分の姿がどうなってるのか気になったけど、私は構わず力を使う

 この姿に進化したのには訳がある

 仙力を使えるようになるから

 この力には魂に関するものがあって、まさしくこういう場面で使えそうだったんだよね

 魂の系譜と言って、霊体になった人を浄化したり、体の不調を魂をいじることで回復させるというもの

 二人を並べ、私は魂の系譜スキルを使った

「これは」

「すごいじゃない猫ちゃん!」

 一瞬だった

 一瞬で二人の体を戻しちゃった私ってば天才、かっこかわいい

 とまあ進化によるハイテンション自画自賛は置いておいて、見事二人を戻すことが出来たよ

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