表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
183/488

魔王との戦い17

 混乱する魔王?勇者?

 どっちで呼んでいいのか分からない彼女をなだめる

 すると私をひょいと抱き上げた

「そうか、ここは、僕が生きていた時代からそんなに時が経っているのか・・・。じゃあこの体の持ち主、勇者メアロンの魂はもう」

 おそらく元の彼女の魂は既に輪廻の輪に乗って生まれ変わってると思う

 バステト様が言ってたんだ

 死んだ人の魂は大体が輪廻の輪に乗るって

 まぁ私みたいな転生者は輪廻の輪に乗らずにそのまま生まれ変わるんだけどね

 前世の記憶があった方がいいこともあるからね

「はぁ、僕はこれからどうすれば・・・。メアロンの体で、僕は・・・」

 慰めの言葉が見つからなかったから、しばらくはそっとしておくことに

 彼女に木で出来た家を与えた女王様

 取りあえずはここで面倒を見てくれるみたい

「妖精たちも懐いているので悪い者ではないのは確実です。私も女王様もいますので問題はないかと」

「そうねワース。あとは任せてくださいな。あなた達は旅に戻って。あの子が復活した理由も一応探ってみます」

 その時突然木の家からあの女性が飛び出してきた

「感じる! こっちから感じるんだ!」

 彼女は風のように走り去ってしまった

「ちょ、追いかけるよ!」

 私は彼女の匂いを辿りながら先に走り始めた

 メアリーがいればすぐ追いつくでしょ

 いくら彼女が早いとは言え、四足走行の私なら追いつけるはず

 と思って走ったんだけど、やっぱり大気の力を使ってるのか、とんでもなく速い

 多分空気抵抗をなくしてる上に、風でさらに速度を上げてるんだ

 まさに風のように走ってるわけか

 でも私だって猫なんだから負けてないよ

 私はグングン速度を上げて、上げて、ようやく追いついた

「待って、何を感じたの?」

「こっちにいるんだ。僕の大切な人、メアロンが!」

 勇者メアロンの魂を感じるってことなのかな?

 だとしたら、それは霊体か、ひょっとすると

 かなり走ったところで彼女は突然とまった

「いる」

 そして彼女が見つめる方向、上空から何かが飛来した

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ