表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/488

異世界人10

 帝国の復興も急ピッチで進められたことで、後数ヵ月もすれば完全に街は元に戻るだろう

 街は・・・

 ケイジは報告書に目を通していく中で、気になる情報が目についた

「なんだこれ」

 一緒に報告書を見ていたデュースに自信が呼んでいた報告書を見せる

「・・・なんだこれ、世界各地に謎の白い影? それは何をするでもなくひょこひょこと歩き、まるで子供のように時折はしゃぎ、急に現れたかと思えば急に消える・・・。意味が分からんな」

「だろ、もう少し詳しく書いてほしいところだけど、これが全容らしいんだ」

「見間違いって線もあるだろうけど、これだけ報告が多いと何かありそうだが」

「何かあってからじゃ遅い。念のためこの白い影ってのを捕捉できるよう異世界人同盟で調査する必要があるね」

「じゃあ俺が行こうか? こういった案件は俺の能力が最適だろう?」

 デュースの力は空間

 まさしくどこからでも現れ、どこにでも消える相手になら自身の力でその空間ごと切り取ってしまえる

 見つけた瞬間相手は逃げることができなくなるのだ

 彼の空間に引きずり込まれれば、彼が許可する行動以外が取れなくなる

 実力も幹部の中でも五位とかなり高い

「たのむよ」

「了解、てか残り任せて大丈夫か?」

「もうすぐトゥーが来るから大丈夫」

「え? それ本当に大丈夫なのか? あいつバカだぞ」

「大丈夫だよ。あの子だってやればできるから」

「・・・。まあいい、ちょっくら行ってくる」

 デュースは自身の能力でその場から消えた

 跡形もなく消える

 空間自体がそこから消え、そこには別空間が作られる

 彼が空間移動した後は瞬間的に真空になる。そのためそこに周りの空気がなだれ込み、風が起きる

 ケイジはその風で資料が飛ばないよう抑える

「まったく、問題が起きすぎだよここ最近」

 悩めるリーダーはふうとため息をついた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ