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魔王との戦い8

 湖はこの国の森にあるんだけど、そこまでの道は険しく、案内人がいないと迷子になるっぽい

 でも今回マリュさんがついて来てくれることになった

 忙しそうなのにいいのかな?って思ってたら

「少しお話したいことがあるのでね」

 とのこと

 森の中の道なき道を歩きながら、マリュさんは話し始めた

「私が転生者だということはもう聞いていますね? たしかバララスラの勇者が連れている猫ちゃんが転生者だという話を聞いたことがあるのですが」

「はいそうですよ」

「おお! もしかして地球から?」

「ええ、私は日本ですね」

「なんと! 同郷とは!」

 おお、おお、すごく興奮し始めたよこの人

「私、日本で元々医者をしていたのですが、やはり救えない人がいたことで心を病んでしまいまして、ボーっとしていた所を車に轢かれてこの世界へ、という感じです。しかしこの世界には魔法があった。これは転機だと思い、魔法と現代医学を合わせた治療法を確立したというわけなのです。まあここまで来るのにかなり時間がかかりましたが」

 話を聞くに、彼が前世で亡くなった時期は私と同じくらい

 トガツメヒメ様もそうだったね

 で、彼はこの世界に生まれてから今年で五十八年

 ムーンエルフとしては少年の部類だけど、私達よりはるかに年上

 これで私の考えが正しいってことは分かった

 この世界と元の世界では時間の流れが違う、もしくは、過去に飛ばされてる可能性がある

 体を持った状態での超長距離移動、世界線移動、時間移動なんかは不可能に近い

 でも魂だけの状態なら?

 そんな説を唱えてる本を前世で読んだことがある

「なるほど、時間移動もしていると・・・。確かにそれは考えたことがありませんでした。なるほどなるほど、面白いです」

 そんな感じで話は盛り上がり、てんで訳が分からないって顔で見てるフィオナちゃんたちを尻目に、私達は一人と一匹で話し続けた

 そうこうしているうちに目的地である湖、テュエリー湖へと到着

 凄く広い上にすごく水が綺麗なんだけど、やっぱり怖くてちょっと近寄りがたいかな・・・

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