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魔王との戦い5

 結論から言うと、あれは地球で言う都市伝説の化け物に似ている気がする

 スレンダーマン、くねくね、八尺様、SCPと言った都市伝説の化け物たち

 あそこで見た化け物はきっとそんな訳の分からないモノだと思う

 何故そう結論付けたのか

 まず突然に表れて突然に消える

 人を攫う

 得体のしれない力を持っている

 この力は、呪いのように見えるけどきっと違う

 見ただけで死ぬとか、精神が崩壊するとか、見ていない間だけ高速で移動してきて殺しに来るとか

 力だけじゃなくて変なルールもある

 あいつはその類

「ミア、大丈夫? あいつはもう追ってこない、よね?」

「分からない。あれは私が元居た世界でも得体のしれないものって言われてるやつだと思うけど、本当に何もかもわからない。とりあえず私は無事な人たちを治療するから、死んでしまった人たちのことを報告してきて」

「う、うん」

 空間収納に納めていた怪我人たちをずらっと並べる

 みんな部位欠損などしているけど、ミュリュアルさんほどじゃなかった

 種族は人間族、獣人、魔人やエルフといった他種族に渡ってる

 おそらくあの化け物はヒトというものを研究材料として、解剖、実験をしてたんだと思う

 亡くなった人達は見るも無残な姿だったけど、私の力でなんとか綺麗な状態には戻せた

 さすがに失った魂まで戻すことはできない。でもこれで身元の判別は可能だと思うよ

「ミュリュアル!」

「ミュリュアルちゃん!」

 そこに勢いよくミュリュアルさんの両親が入って来た

 そしてまだ意識を取り戻していない娘を抱きしめる

「ありがとう、助け出してくれて、ありがとう。報告は聞いたよ。それに、攫われていた人々が他にもいたんだね。治療が終わったら言ってくれ。彼らを元居た国に返すのは私達の仕事だ」

「お願いしますね。では治療を、開始します」

 あの化け物がまた襲ってくる可能性はかなり高い

 それまでにあいつを倒せる突破口を見つけ出しておかないと

 私は治療をしつつ、必死で前世で読んだ都市伝説系の化け物たちの伝承を思い出した

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