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転生者27

 しばらくするとクォロンという男性が現れた

 糸目に青い髪、中華風の服を着て、背中には赤い棒を背負っている

 そしてその下半身は蛇だった

「よぉ! 俺はクォロン! 見ての通りミズチ族だ。よろしくな!」

「んにゃ! 妖怪族なのかにゃ!?」

「おうそうだぜ。ん? 猫が喋ってんじゃん! え、なにこれかわいっ」

 あたまをわしゃわしゃと撫でて来るクゥロン

 年齢は十七歳くらいかな? がさつそうだけど撫で方はうまいね

「私はミア。貴方と同じ転生者かな」

「おおおお、俺は転生前は中国って国にいたんだが、知ってるか?」

「そりゃもちろんお隣だからね。私は日本から」

「ほほぉ! 俺日本のアニメ好きなんだよな。まあこっちじゃ見れねぇんだけどしゃーないな!」

 豪快な笑い声を出すクォロン

「あ、あの、クォロンさん、私達に依頼っていうのは?」

「ああそうだったな。実はよ、俺の弟分が勇者でな。最近拝命したばっかだから右も左も上も下も分かんねぇってもんよ。そこでだ。先輩勇者さんたちにあいつの成長を手伝ってもらいたいってわけだな。そうだなぁ、近頃近海に出る大ウミヘビって魔物を倒して来てくれ。あいつはまだ弱っちい魔物しか倒してないから、Bランクの大ウミヘビでも倒せりゃ自信がつくってもんよ」

「なるほどですわ。初めては怖いものですものね。わたくしもクリスタルゴーレムを一人で倒したときは、両足の骨が粉々に砕かれながらもなんとか倒したことで自信がつきましたもの」

「お、おう、そりゃやばいな」

 両足を粉々にされて・・・

 この子やっぱりヤバい子なのかも

「じゃ、連れて来るからちょっと待っててくれ」

 数分後、同じミズチ族の少年を連れてきたクォロン

「ほれ、自己紹介しろ」

「ど、どうも、僕はカリュフです。あ、あの、この度は僕のために、ありがとうございます! 精いっぱい頑張ります!」

 え、え、この子可愛い

 女の子と間違えるくらいに可愛いんだけど

 しかもいい子!

 長いまつ毛にぱっちりとした目

 瞳は赤で髪は長くて真っ赤

 その髪の長さが余計に女の子だと思わせる

 声も高くて、モジモジしてる姿に、チャイナドレスのような恰好

「僕、勇者になったけど、どう活動すればいいのか分からなくて、先輩、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします!」

「任せて!」

「よしっ! そうと決まれば大ウミヘビの討伐依頼を受けようぜ。あ、俺もついて行くからな」

 おお、クォロンがついて来てくれるなら大丈夫そう

 この人私の見立てだと、英雄クラスに強いもん

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